ばらまきは間違い 米国に学ぶ「正しいキャッシュレス決済」
コメント
注目のコメント
"ニューヨークに学ぶことができるのは、店舗をデジタル化させるイノベーションの肝は「キャッシュレス」ではないということ。店舗にとって第一義は生産性向上による省人化であり、キャッシュレスはあくまで手段の1つだ。たしかに現金を廃止できれば、釣り銭機やレジを設置する必要がなくなり、コストの大幅削減が見込める。また従業員は、現金や機器の管理も必要がなくなり、店舗にとっては人件費の面でも大きなコスト削減が期待できる。しかし、それを定着させるには体験の設計が最も重要だ。"
Showcase-gigの新田さんの記事。年末一緒に飲んだ時にもこの話になったけど、本当にそう。どういう体験を店頭決済の現場で起こしたいのかが重要にも関わらず、「中国で当たったから」とそれを追随するだけのQRコード決済陣営。
店舗・来店客の体験改善とオペレーションコストの削減を同時に実現するのは、何も決済手段の電子化で現金を廃止するだけではない。電子化することで、決済する場所や時間をずらすことで、店舗・来店客の双方の体験が大幅に向上する。
体験の向上、と書いたが、これはすなわち、決済(とそれから派生する諸活動)に掛かる一人当たり所要時間を短縮することだ。これを限りなくゼロに出来るところが支持を得る。そういう点では、何百億円もの還元キャンペーンをしたところで、今のままではQR陣営に勝ち目はないのは自明だ(コミュニケーションツールとして定着してるLINEのLINE Payは個人間送金ツールとしては最高だが)。「体験がキャッシュレス化推進のカギ」
その通り。
ここでは店舗側は省人化や管理上の利便性が語られているけど、同時に店舗側のインセンティブもしっかり考えられるべき。
「中国を習ってばらまき施策をしている」みたいな風潮が有りますが、中の人にちゃんと話を聞くと、アリペイは店舗にマーケティング支援をしたり、Wechat Payはwechat上の企業アカウントを作ってあげたり、特に初期にはインセンティブ付けはされているし、ユーザ側の体験上の楽しさとお得さ、双方提供している。
日本も、三方よしで行けないものか。