この連載について
プロピッカーなど各分野の有識者が日々ウオッチしている専門分野の「2019年」を大胆に予測。ビジネス、テクノロジー、政治経済、世界情勢、働き方など、各カテゴリーで2019年のトレンドになりそうなムーブメントや知っておきたいビジネスのヒントを指し示す。
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新しいテクノロジーを活用していくことはあくまで手段であり、結局どういう未来を創りたいかというミッションオリエンテッドな発想を持つべきではないでしょうか。
生命科学には社会や国家、世界が抱えている問題を解決できる可能性があり、今からそれを実現するためのルール作りも可能です。だからこそ、人類の未来を幸福にするものだと信じています。
それを一つの形として示す場として、「健康・長寿」がテーマになる2025年の大阪万博は日本にとってターニングポイントになると思っています。
次世代シークエンジングの技術は低コストで容易に遺伝子情報を入手できる時代をもたらしました。しかし同時に、必ずしも治療に結びつかない遺伝子情報が、不平等な雇用、保険の承認、差別、商売などに不適切に転用されるリスクも内包しています。
認知症におけるゲノム検査などがまさにその代表で、治療や予防法が確立する前の段階で検査だけが乱用されてしまえば、そこに訪れるのは、不適切な応用、歪んだ社会構造だと思います。
研究ではなく「検査」としてゲノム解析を使用する際には、あくまでそれが我々の今後のマネージメントを変えうるか、結果がもたらすダウンサイドは何か、という視点がとても重要になり、やみくもな使用は、大きな副作用をもたらすリスクが高い。検査を受ける方にも、我々医療者にも、より高度なリテラシーが必要とされると言えるでしょう。
このレポートにも出てくるパーキンソン病や認知症、あるいは糖尿病を治すための課題解決型ゲノム解析やゲノム編集であれば、受け入れられます。
大阪万博を日本のソフト発表の場になればという筆者に共感です。
1970年の大阪万博から55年後。
大阪万博をきっかけに注目が集まって資金が集まりやすくなると良いですね。僕も今の会社がEXITしたらの話ですがサイエンス領域には投資していきたいなと思います。
いまだに「研究者は研究だけしていればいい」と考えている人もいますが、制度や価値観が複雑化している現在では、社会に向けてメッセージを打ち出すことはもちろんのこと、その反応を受けて研究にフィードバックすることもまた、よりよい社会の実現のために必要でしょう(真理追求の基礎研究も含めて)。
すでに、人類を滅ぼす技術力をもつ私たちが、それをどのように活かすのか?この倫理的基準が自己中心性から抜け出せなければ最悪のシナリオを招くこともあまります。
成人の発達理論でいう意識の発達レベルをいかにあげられるか?ここに私は関心をもっています。