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【高橋祥子】生命科学の研究成果は「2025大阪万博」に現れる

NewsPicks編集部
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    TAZ Inc. 代表取締役社長

    2018年はゲノム編集を含む生命科学のテクノロジーの未来の不安と可能性の両方を数多く示しました。

    新しいテクノロジーを活用していくことはあくまで手段であり、結局どういう未来を創りたいかというミッションオリエンテッドな発想を持つべきではないでしょうか。

    生命科学には社会や国家、世界が抱えている問題を解決できる可能性があり、今からそれを実現するためのルール作りも可能です。だからこそ、人類の未来を幸福にするものだと信じています。

    それを一つの形として示す場として、「健康・長寿」がテーマになる2025年の大阪万博は日本にとってターニングポイントになると思っています。


  • フリーランス

    2019年、人類の行く末が決まるかもしれない。
    大袈裟なように感じますが、ゲノム編集技術をどう扱うかはそれくらいビッグイシューです。

    取材中に「全人類」という単語を聞くのは、これまでで初めてでした。
    最初は違和感がありましたが、ゲノム編集技術に対する理解が深まるにつれ、その感覚は変化します。
    ゲノム編集はそれほど強力なテクノロジーなのです。

    中国のゲノム編集ベビーが世界中に大きな衝撃を与えた2018年。
    これがきっかけとなり、今年はゲノム編集技術をどう扱うか国際的な議論が進むことが予想されます。
    本文にもあるとおり、現時点ではゲノム編集技術を全面的に禁止することもできますし、ゲノムを編集した赤ちゃんを誕生させることも可能です。

    果たして、人類はどんな選択をするのか。
    高橋さんが仰るように、人類を幸福にするためにゲノム編集技術が用いられることを望みます。

    そして2025年の大阪万博では、生命科学が超高齢化社会の有力なソリューションとして脚光を浴びることを期待したいです。


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    マウントサイナイ大学 アシスタントプロフェッサー

    高橋さんがおっしゃる「今こそ求められる科学者倫理」はまさにその通りだと感じています。ゲノム編集まで行かずとも、ゲノム解析が一般化しつつある現在、すべての医療者、科学者にその利用、解釈において高い倫理観が求められます。

    次世代シークエンジングの技術は低コストで容易に遺伝子情報を入手できる時代をもたらしました。しかし同時に、必ずしも治療に結びつかない遺伝子情報が、不平等な雇用、保険の承認、差別、商売などに不適切に転用されるリスクも内包しています。

    認知症におけるゲノム検査などがまさにその代表で、治療や予防法が確立する前の段階で検査だけが乱用されてしまえば、そこに訪れるのは、不適切な応用、歪んだ社会構造だと思います。

    研究ではなく「検査」としてゲノム解析を使用する際には、あくまでそれが我々の今後のマネージメントを変えうるか、結果がもたらすダウンサイドは何か、という視点がとても重要になり、やみくもな使用は、大きな副作用をもたらすリスクが高い。検査を受ける方にも、我々医療者にも、より高度なリテラシーが必要とされると言えるでしょう。


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