創業100年超えの“老舗企業”には共通点がある
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100年越え企業の大半は中小企業です。よっぽどの大企業ならともなくBCPなんて横文字の計画など立てている訳はないのです。
難しい言い方をしていますが、要は「早い時期から後継者を(暗黙の了解も含めて)決めている」もしくは「明確な後継者選びのルール(これも暗黙の了解も含めて)がある」ということですね。
日本の老舗企業の大半は同族オーナー企業です。
財産と経営が一体で、次の後継者が明白、つまり経営上問題さえなければ仕組みとしては永続することが確定なので、結果として日本には世界の60%以上の100年超の企業が集中しているわけです。
(因みに1000年以上続く会社も7社あり、世界の老舗企業トップ5は全て日本の企業です。)
ここで問題となるのは、長い年月の間には必ず無能な経営者が生まれたり、社会的に大きな変動があること。
多くの老舗企業は、「守るべき企業の本分(ドラッカー流に言えばミッションと言い換えてもいいです)を守る」ことで、事業の分散を防ぎ、かつその範囲内で身の丈にあった変化をし続けることで、逆にリスクを回避してきました。
イノベーションを起こしたり、収益を追求し続けることも企業のあり方の一つですが、一方で過大な拡大を試行せず、本当に守るべきサービスを安定して長く供給し続けるのも又企業のあり方です。
私はこうした知恵はもっと尊重されてしかるべきものだと思っています。老舗企業が多いことは日本の特長。578年創業の金剛組はじめ古さでは世界ランキングを独占し、200年以上の歴史がある企業の半数以上は日本だそうです。記事には事業継続計画や危機意識とありますが、ぼくが知る4~500年続く会社の多くは、オーナー経営で、娘にいい婿を取って経営させ、伝統に固執せず変化を続ける、という特徴があります。
以前、ご長寿企業の論文書いたのですが、共通点として企業理念がしっかりしていること、意外に、時代に応じてビジネスモデルを柔軟に変えていること、は印象的でした。