Twitter ☓ NewsPicksが切り拓く、ニュースメディアの新天地

2019/1/2
TwitterとNewsPicksが共同で手がける、
ライブ経済情報番組「The UPDATE」がまもなくスタート。
そこで、番組のパートナーとなるTwitter Japan代表取締役・笹本裕氏にインタビュー。
近年動画コンテンツの拡充に積極的に取り組む同社の戦略と、NewsPicksとタッグを組んで仕掛ける「The UPDATE」への想いを聞いた。インタビューは、番組MCを務める奥井奈々が担当。

ユーザーの本音を喚起するニュース番組に
──まずは今回の「The UPDATE」について、どのような印象を持ちましたか。
率直に、Twitterらしさを存分に生かせる企画であると感じます。
メディアとしてのTwitterには、ライブ性や拡散性はもちろん、公開の場でありながらユーザー同士が本音で語り合える特徴があり、何事においても賛否の意見が活発に交わされやすい側面があるからです。
「The UPDATE」が今まさに起きているトピックを題材に、いっそう議論を盛り上げるきっかけになれば嬉しいですね。
Twitter Japan 笹本裕 代表取締役
──本音の議論を引き出すというのは、まさに「The UPDATE」の役割の1つです。
番組に出演されるコメンテーターの方々は、皆さんそれぞれの専門性に基づいたコメントをされると思いますが、それに対してユーザーもまた、様々な意見や疑問、異論を持つでしょう。
そうした反応を大切にしながら、政治経済でも世界情勢でも、多彩な意見が飛び交う場になることを期待したいですね。
──テレビのニュース番組との大きな違いは何でしょう。
インターネットメディアはテレビのように一方通行にならず、インタラクティブ性の点で強みがあります。
また、地域を限定せず、海外からも広くアクセスを集めることができれば、国内だけに留まらない開かれた意見に触れられて面白いですよね。
テーマや話題によっては、Twitter自体への批判も展開されるかもしれませんが、ぜひ忖度のない形で話題を喚起していただきたいところです。
──批判や意見も歓迎であるというスタンスは、つまり、この番組をTwitter自体のアップデートの機会に繋げたいと。
そうですね。これまでも我々は、できるだけユーザーの皆さんの声を集めるよう心掛けてきました。
例えば先だって、差別をはじめとしたヘイト的な投稿をなくすためにはどうすべきか、世界規模で広く意見を募ったことがありましたが、最も多くコメントが寄せられたのが日本だったんです。
こうした改善の努力は常に必要だと考えていますので、「The UPDATE」を通してさらに多種多様な意見が集まることを楽しみにしています。
国内マーケットに見る「Twitterと動画」の親和性
──様々なSNSツールが登場する中、
なぜTwitterはこれほど長く使われ続けているんでしょうか。
匿名性でしょう。気軽に発言ができる場でありながら、公開されていることによっていろんな意見を呼び込むきっかけが生まれます。
ユーザーの側からすると、何気ない投稿に対しても、それまで聞く機会のなかった意見に触れられる、貴重な場になっているのではないでしょうか。
──各国と比べて、日本のユーザーならではの特徴はありますか?
興味や関心を軸に、能動的にTwitterにアクセスするユーザーが多いのは大きな特徴です。日本が検索機能の利用が最も多い国の1つでもあることも、それを裏付けています。
また、内容次第でタイムラインに流れてくる広告を受け入れ、それを話題にしてくれるユーザーが多いのも、日本特有の傾向です。
現在、Twitter広告の約半分を動画広告が占めていますが、こうした動画との親和性は広告だけでなく、伝える使命を持つメディアにとっても魅力的なプラットフォームと言えるでしょう。
──Twitterは文字によるコミュニケーションを前提に作られていると思います。
これほど動画が流れる日が来るとは思ってもみなかったのでは?
動画もテキストも、表現手法の1つに過ぎません。テクノロジーの進化によってその手法や情報の消費手段が変わってくるのは必然で、ここ数年、動画の流通に環境が追いついてきたということでしょう。
我々としてはそこにマネタイズの機会を作ることで、さらに良いサイクルを作り出し、メディアとともにビジネスを拡大していくことができるものと考えています。
Twitter☓NewsPicks の組み合わせで生まれるものは?
──では、「The UPDATE」のようなライブ番組は、Twitterのマネタイズやブランディングにも影響を与えますか?
この1~2年はとくに動画関連ビジネスの成長が顕著でしたが、これはまだまだ伸びていく領域です。今後、スマホ自体の性能の向上、5Gなど通信環境の向上により、さらに動画との親和性は上がります。
それに加え、「The UPDATE」をはじめとする動画コンテンツの拡充によってユーザーの滞在時間が長くなれば、それだけ我々の事業機会も増していくでしょう。
──黎明期からネットメディアに携わってきた笹本さんから見て、NewsPicksはどのようなパートナーですか?
正直に明かせば、NewsPicksというのはTwitterからすると、「やられた!」というモデルなんです(笑)。
1つの話題に対してピッカーやユーザーが多様な意見を交わしているのを見ていると、Twitterで行なわれていることがNewsPicksでも行なわれているように思えます。つまりはそれだけ親和性が高いということですが、我々はコンテンツを作る立場ではありません。
今回のタッグは、お互いの強みを生かすのに最適な組み合わせだと考えています。
──Twitter☓NewsPicksの相互作用で、さらにメディアの可能性は広がっていく、と。
その通りだと思います。
欧米諸国ではもともと、市民ジャーナリズムの考え方が盛んで、一般の人たちによる情報の発信、流通が重視されてきました。
例えば、2009年にハドソン川に飛行機が不時着した際も、第一報はフェリーに乗船していたTwitterユーザーによるものでした。これ以降、ニュースは必ずしもプロが発信するものではなくなりつつあり、ジャーナリズムは一段階、アップデートされたように感じます。
今回の「The UPDATE」は、これをさらに押し進めるきっかけになることを期待したいですね。
「The UPDATE」は1/8(火)スタート
「スマホファースト」「インタラクティブ」「ニュースの深掘り」をキーワードに展開する経済番組「The UPDATE」。
NewsPicks(@NewsPicks)と、
The UPDATE(@TheUPDATE_NP)の公式Twitterアカウントにて1/8(火)から、毎週火曜21時配信予定です。