インフルエンザ流行期に突入、話題の治療薬「ゾフルーザ」の特徴は?
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沢井製薬のオセルタミビルを積極的に売らないとする企業方針に賛成です。ただし、ゾフルーザが広く販売されてしまうぐらいなら、オセルタミビルを販売拡大していただく方が「マシ」かもしれないと思います。これを医療経済の観点から解説します。
そもそもまず世界的に、高齢者や妊産婦、喘息患者などを除く健常な成人に対する抗インフルエンザ薬の投与は推奨されていません。薬剤の持つ有効性が限定的で症状改善までの期間を約1日短縮するだけの効果に過ぎないこと、副作用のリスク、コストの観点から、そのように提言されています。「インフルエンザは薬でこそ治る」という理解をされている方がいればそれは間違いと考えてください。しかし、日本ではこのような勧奨が行き届いておらず、診断がつけば即処方になっているケースが多いと思います。
厚生労働省は年間のインフルエンザ発症数を1000万人と推計しています。そのうちの5割、500万人が本来薬剤投与の適応のない健康な方として、これらの方にインフルエンザ薬が投与されたとして計算します。
従来用いられていたタミフルは5日間投与で計2720円かかります。一方、ゾフルーザは1日間投与のみで十分ですが、4789円かかります。タミフルのジェネリックは1000円台まで価格が落ちる見込みです。
元来健康な方全てにゾフルーザを使うと、500万人×4700円=235億円です。これらの方全てにタミフルを使用するよう徹底すれば135億円、これをさらにジェネリックにできれば50億円まで国全体のコストは抑えられます。これらの薬剤間で有効性の差はないものと今のところ考えられています。
235億円を使って得られる、現時点で証明されている有益性は、24時間早く症状を改善するということだけです。重症化を防ぐことも死亡率を低下させることも、他者への感染を防ぐことも証明されていません。また新薬のゾフルーザには、未知の副作用リスクが多分に含まれています。
この24時間の症状を1錠数円の解熱剤で抑えれば、コストは2億円まで抑制できます。これはさらに無料の氷枕に置き換えられるかもしれません。
自らの免疫力で治癒が見込めるインフルエンザで、症状を確実に24時間短縮することに100-200億円もの額を投資することが妥当か。医療経済について今一度考え直していただくきっかけになればと思い、コメントしました。(以下、ざっくりとした暴論です)
インフルエンザ予防接種を受けてもインフルに罹患する。
予防接種を受けなくてもインフルにならない。
これが治まらない以上、何かの流行のように予防接種を受けなくてもいいのではないか?
あたかも、「予防接種を受けなくては日本人にあらず」のような注意喚起がなされていますが、、
病院に行ってワクチン接種受けても、抗体を身体に作っても病気にならないわけではありません。
むしろ、適度な運動・バランスの良い食事・ストレス少ない生活・7時間以上の睡眠。
これらの方がよっぽど健康で健全な身体づくりになります。