【松永×山口】生き残るコンサルは“アジェンダシェイパー”だ

2018/12/27
ここ数年で、市場規模は拡大。社員数を10年で2倍以上に増やした会社もあるコンサルティング業界。学生からの人気も高い業界だが、異業種のコンサル参入など課題も山積みだ。今後生き残るコンサルの姿とは?
大手コンサルティングファームでパートナーなどを歴任し、現在はアバナード株式会社デジタル最高顧問の松永エリック匡史氏と、コーン・フェリー・ヘイグループ、シニアクライアントパートナーの山口周氏が語る。

個性がなくなってきている

──今回は「コンサルタント3.0」ということで、コンサルティング業界が今後どうなるかという話を聞いていきます。歴史的に俯瞰(ふかん)したとき、今のコンサル業界をどのように位置づけられるのでしょうか。
松永 僕がいたビッグ4(PwC、EY、KPMG、デロイト)と呼ばれるコンサルティングファームは、元々会計事務所が発祥でした。会計業務から様々なアドバイスに発展しコンサルティングのきっかけとなっています。