保釈のケリー被告「私の無実、法廷で明らかになる」
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クリスマスの深夜になったケリー被告の保釈。ゴーン容疑者の次回勾留期限は1月1日です。偶然でしょうが、象徴的な日付です。海外からの批判がさらに強まる可能性があります。検察は海外メディアにもきちんと向き合い、丁寧に説明していくべきだと思います。同時に「人質司法」と呼ばれる現状の改革の契機にもすべきでしょう。長過ぎる未決勾留は人権上大きな問題があります。森友学園の籠池泰典前理事長夫妻は298日間も勾留されました。佐藤優さんは512日間でした。
自分がもし、逆の立場でアメリカで年末年始を過ごすことになったとしたら、ぞっとする。
色々と行動に制約はあると思いますが、まずはゆっくり身体を休めて療養して欲しいです。病気の事実や家族への感謝など、よく練られた文書だ。
しかし、彼の指示に従って窮地に追い込まれた者や苦しい立場にいた者への配慮は一切ない。いわば、自己弁明であり、組織のリーダーとしての責任感が感じられない残念な文書だ。彼の視野には、ゴンさんしかいないのかもしれない。
「思いもかけない容疑」という陳述は、額面通り受け取れない。
アメリカでは、民主主義の根幹を侵す行為は厳罰に処され、市場での不公正な開示はそれにあたることは知っていただろうから、「思いもかけない」のは逮捕や長期勾留という「暴力的」な取り扱いになったことだろう。
彼は、アメリカの弁護士資格をもつ。アメリカの法制度についての知識が買われて昇進してきたのであり、自動車メーカーの社員としての業績としてはかなり専門的で限定されたスキルだったのだと思う。
日本の法制度を熟知していたとは思えない。書かれた法規は翻訳でわかるとしても、その間隙を埋める学説状況や判例までは把握するには困難が伴う外国人の限界があっただろう。特に、新しい司法取引制度の運用状況は分からなかったと思う。だから、彼のアメリカ的な抗弁が、日本でどこまで有効かは分からない。アメリカで反訴することを考えた方がよい。
その意味では、「策士策に溺れる」的な感じがする。
今後の法廷闘争は、彼にとっては、その能力を証明する場となる。しかし、その成否は不明だ。
乱暴にいえば、個人主義とガラパゴス制度との争いだ。