【人工エラ開発者】研究とデザインの融合が生む、「まだない仕事」

2018/12/25
「人工のエラ」、「人の息から作る真珠」「表面が滑って、汚れがつかないコーティング」──。
デザイナーの亀井潤氏が作るプロダクトは、ちょっと変わったものばかりだ。
もともと東北大学でプラスチックやゴムなどの研究をしていた。だが、その成果がプロダクトとして世に届けられるまで時間がかかることに、もどかしさを感じはじめる。
それを打破するために選んだのは、デザインを学ぶという道だった。
ダイソン創業者なども輩出した、イギリスにあるデザイン名門校、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートに通った。
彼がそこで得たものとは。人と海が共に生きるためのプロダクトづくりに励んでいるという亀井氏は、何を成し遂げようとしているのか。彼の頭の中をのぞいた。

バイオミメティクスとは何か

──「人工エラ」や「食虫植物のように表面が滑って、汚れがつかないコーティング」など、数々の変わった作品を発表しています。
大学で、自然界の生物からインスピレーションを受けて色々なものを作る「バイオミメティクス」という分野を研究してきました。