【佐藤元則】PayPay100億祭りで号砲! キャッシュレスWARS

2018/12/19
「モバイルQR決済」で暮れた2018年
2018年のキャッシュレス最大のトピックスといえば、「PayPay(ペイペイ)」が仕掛けた「100億円あげちゃう」キャンペーンであろう。
アリババ・ソフトバンク陣営が仕掛けた「PayPay」100億円あげちゃうキャンペーン(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)
12月4日に開始した一律20%のキャッシュバックを目当てに、家電量販店ではPayPay決済で大行列。
その結果、当初は2019年3月末までのキャンペーンであったが、わずか10日間で終了するという、異常な盛り上がりとなった。
PayPayとは、中国アリババグループの株式を保有するソフトバンクグループが、アリババと共に出資したインドのPaytm(ペイティーエム)を担ぎ出して、2018年6月にスタートした決済サービスだ。
Paytmは、モバイルQR決済で3億人の利用者と800万の加盟店をわずか2年で獲得しているお化けサービス。そんな成果を上げたインド企業のパワーにあやかろうという狙いだった。先般、NewsPicksの「銀行は、もう要らない」特集で筆者が解説した通りだ。
PayPayとAlipay(アリペイ)の両方がひとつのQRコードで決済できるサービスであり、怒涛(どとう)の勢いで事業者を開拓している。
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2018年キャッシュレスの焦点は、間違いもなく、この「モバイルQR決済」のバトルだ。