不登校傾向33万人、全中学生の1割 日本財団調べ
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「不登校」という言葉自体、学校に行かないとダメというニュアンスを含んでいるように思いますが、もうやめましょう、それ。学校に戻ることがゴールではなく、学校が窮屈に感じるなら別の場所で学びが出来るようにする。そして、そのことを子どもたちに周知する。子どもたちは自分たちが安心安全だと感じないと、学ぶ意欲も湧きません。
"学校に行きたくない理由は「授業がよくわからない」が目立った。文科省は「家庭の状況」「友人関係」が多数としており、調査では異なる傾向が出た。"
「授業がよくわからない」→「いてもつまらない」「先生から当てられて間違ったら恥ずかしい」「自分を劣等に感じる」等ということ。
もし本当に授業が分からないことが課題なら、今はその子のペースにあった学習が「スタディサプリ」等のオンラインで出来ますので、以前よりも学ぶ機会は増えているはずです。ただ、伴奏者がいるかどうかが次の課題になってきますね。一人で学び続けられるというのは至難の技です。
リクルートでは、サプリを活用した不登校支援を行っています。学びへの意欲喚起・継続もそうですが、愛着障害を抱える子どもも少なくなく、学びだけではなく様々な領域の方々と連携する必要があると感じています。リクルートにおける取り組みにご関心のある方は、下記をご高覧ください。
「ICT教材を活用した不登校支援のレポート 〜授業動画を中心にすえたタブレット学習による児童生徒の変化〜」
https://ring.education/research/icteducationforhomeschoolingrecruit20180313/
また、この記事では触れられていませんが、長期入院の子どもたちのケアも必要です。昨年発表された文科省の調査によれば、長期欠席者の内、病気で欠席している子どもたちの数は41,064人。学びから置いていかれるという気持ちになりやすく、ここでもタブレットなどでの学習が進めば、学びを続けたいという気持ちや学校に戻りたいという気持ちを醸成できる可能性があります。極端な言い方にはなりますが「不登校は才能だ」とも捉えています。学校の理不尽さに気づき、学校に行かない決断をしているわけですから、この状況を批判的に認知できる賢さがあると思うのです。
不登校にならないような学校経営の努力と同時に、不登校の環境下で才能がより開花していく学びの場づくりが大切です。
今後はホームスクーリングも一つの選択肢になっていくと思います。
追伸:
私より前に荻島さんが投稿されている「不登校の子どもをどう学校に行かせるか、ではなく、どう居場所を作り出して引きこもりにさせないか。その上で、本人の状況に応じた適切な学びと体験の場を提供すること」というコメントに私も強く同意するところです。大人は時間も経っているから覚えていない人も多いけど、「学校行きたくないなー」という想いは誰しも抱えたことがある気持ちだと思う。
カリキュラムを決められて、毎日いろんなことをしなければならないことに対し、反発を覚えるなり、自分は他にやりたいことがあるのにと思ったり、休息をしたかったり。多くの人は、それをだましだまし、テストなどのために体と心に鞭を打って学校に通っていたのかもしれない。
個人的には、「不登校」自体は問題ではなく、その時間に何をやるかだと思う。
何か没頭するものがあるなら、特に問題はない。
親というスポンサーが望むこと以外をすると、大変な思いをするけれど、それをしっかりマネジメントしていくのであれば何の問題もない。
刹那的な快楽に身を任せる、という点だけはある程度注意しながらも、やりたいことが何か、家族で一緒に向き合っていけばより良い人生を歩めるはず。
不登校は決してマイナスではない。それをキッカケに大きくジャンプアップすることもできるし、沈むことにもなる。向き合い方次第。