【解説】日産、東芝、オリンパス…。揺れる「監査法人」の実情

2018/12/6

「監査法人」をマクロ分析

日産自動車、東芝、オリンパス…。ここ数年、有価証券報告書の虚偽記載や粉飾決算など、財務関連のスキャンダルが後を絶たない。
そうした「不正」に歯止めをかける役割を一部担っているのが、財務諸表の監査や承認を業務とする会計監査法人だ。
どの上場企業も、業績確定・財務諸表作成においては、それぞれの会計監査人(監査法人)の監査・承認を受けることで、記載されている数値・文言に偽りは無いと社会的に認識されることとなる。
しかし、監査法人のチェックを経ているにもかかわらず、決算発表後に不適切な会計処理(粉飾)が見つかったなどとして、業績修正等を行うケースが散見される。
(写真:ロイター/アフロ)
このような問題が発生すれば、当然、監査法人に対する不信感、さらには当該監査法人が会計監査を行っている他の企業への信用不安要素になりかねない。
今回の「栄枯盛衰の経済学」では、信用が揺れる監査法人の今を、マクロ分析でお届けする。