2019年に向けて「豊かな自分」になる

今年も感謝祭が終わり、いよいよホリーデーシーズンがやってきた。ということは、年末が駆け足で近づいてきているということだ。
読者のみなさんも、1年を振り返り、自分にとって良かった点や悪かった点を振り返りながら、来年はどこを改善しようかと考えを巡らせていることだろう。
そんな人たちのために「Do Lectures」が今年もオススメ本を紹介してくれている。
Do Lecturesは「実行家(doers)」に向けた国際的な講義シリーズを運営している組織だ。毎年、コミュニティーからオススメ本を募り、それを100冊の必読本リストにまとめている。
今年のリストにも、興味深いアイデアに満ちたさまざまな本がラインナップされている。夕食の献立から、ヒップホップグループ「ウータン・クラン」の自伝まで、多岐にわたる領域が網羅されている。
なかでも際立っているのが、いまのこの時期にぴったりな「あなたの未来を好転させる」自己啓発本のセクションだ。これらを読めば、きっと2019年のあなたは豊かになり、生産性は向上し、不安は少なくなるはずと、Do Lecturesも太鼓判を押している。
それでは、さっそく見ていこう。
1.『The Laws of Human Nature(人間性の法則)』ロバート・グリーン著
ほかの人たちの感情や行動、動機がわかれば、最高の人生を送ることがずっと簡単になる。それを手助けしてくれるのがこの本だ。
Do Lecturesはこう評している。「『The Laws of Human Nature』を読めば、自制心を養い、共感力を高め、自分のまわりにいる人々を理解することについての見識が得られる」
2.『Atomic Habits(原子のような習慣)』ジェームス・クリア著
Do Lecturesはこう書いている。「人生を好転させることは、大きな変化と共には起こらない。それを起こすのは小さな変化であり、簡単な変化だ。こうした『アトミック・ハビット(「原子」のように小さいが、人生の基礎となり、大きな活力源となる習慣)』が組み合わさって生み出される影響力はとてつもなく大きいものだ」
3.『Enlightenment Now(いまこそ「啓蒙」を)』スティーブン・ピンカー著
ハーバード大学の有名な言語学者が著した楽観的な本書を、ビル・ゲイツは「生涯の一冊」と呼んでいる。
「さまざまな記事の見出しは無視しよう。人生は、かつてないほどに長く、幸せで、安全で、刺激に満ちたものになっている。『Enlightenment』の法則を用いれば、人生をさらにすばらしいものにできる」とDo Lecturesは書いている。
4.『When:完璧なタイミングを科学する』ダニエル・ピンク著(邦訳:講談社)
私たちの大半は午後よりも午前のほうが20パーセントも頭が冴えていることを知っていただろうか。
ベストセラー作家のピンクは本書で、より多くの目標を達成し、さらに成功するためには、タイミングの科学をどのように活用すればいいのかをわかりやすく説明している。
5.『Choose Wonder Over Worry(不安ではなく「驚嘆」を選ぼう)』アンバー・レイ著
最高の人生を送るには、行動や物的な環境を変えることよりも、考え方を変えることのほうが大きな意味を持つ場合もある。
本書では「不安や恐怖を乗り越える方法」や「ありのままの自分として生きることを可能にしてくれる『驚嘆』を取り戻す方法」がわかりやすく説明されている。
6.『50歳までに「生き生きした老い」を準備する』ジョージ・E・ヴァイラント著(邦訳:ファーストプレス)
ハーバード大学の研究チームは、成人発達についてもっとも長期にわたる研究のひとつにおいて、参加者824人を50年以上にわたって追跡した。幸福や健康、成功につながる要因は何かを確かめるためだ。
本書では、この研究を率いた人物であるヴァイラントが、優雅に老いる方法についてわかったことの一部を披露している。
7.『世界のエリート投資家は何を考えているのか:「黄金のポートフォリオ」のつくり方』『世界のエリート投資家は何を見て動くのか:自分のお金を確実に守り、増やすために』トニー・ロビンス著(邦訳:三笠書房)
いい人生を送るための鍵といえば、真っ先に思いつくのは健康と幸福かもしれない。だが、もちろん経済的な成功も大事だ。
来年の経済的目標の達成をアシストしてくれるであろう本書を、Do Lecturesは次のように評している。「難解な金融用語を一般大衆向けに噛み砕きながら、ロビンスは経済的自由を手に入れるための人生計画の立て方を巧みな話術で解説している」
8.『いま、目覚めゆくあなたへ──本当の自分、本当の幸せに出会うとき』マイケル・A・シンガー著(邦訳:風雲舎)
筆者は、本物の求道者のひとりだ。本書のなかで「スピリチュアルな道の教師であるマイケル・シンガーは、昔からあるパーソナルアイデンティティーについての問い、『あなたは誰なのか』に答えている。『我々とは意識そのものだ』と、彼は答えている」。
9.『Own the Day, Own Your Life(「今日」を自分のものにして、「人生」も自分のものにしよう)』オーブリー・マーカス著
人生全体を好転させることを考えると、圧倒されてしまうかもしれない。そこで、個々の一日をよくすることに意識を集中させてみてはどうだろうか。
「どうすれば、毎日を最大限に生かせるだろう。どうすれば、人生を目一杯に生きられるだろう。本書を読めば、マーカスの革新的なガイドがきっとあなたを導いてくれるはずだ」とDo Lecturesは書いている。
10.『My Morning Routine: How Successful People Start Every Day Inspired(私の朝のルーティン:成功者はどうやって、やる気に満ちた状態で毎日をスタートさせているか)』ベンジャミン・スポール、マイケル・ザンダー著
こちらも、毎日のルーティンに焦点を絞っている。だが本書では、大成功した人物の習慣を細かく調べるというプリズムを通して行っている。
Do Lecturesは本書を次のように評している。「ピクサーの社長、エド・キャットマルとあなたは何が違うのだろう。ツイッターの共同創業者、ビズ・ストーンとあなたはどこが違うのだろうか。ズバリ、朝のルーティンだ。本書を読めば、成功者のルーティンを学ぶことができる」
11.『The Thriving Introvert(成功する内向型人間)』チボー・ムリース著
本書は、生まれつき静かな人たちを力づけるメッセージを提供する。「おしゃべりになる必要なんてない。大きな声を出す必要も、社交的になる必要もない。内向的なあなたは、いまのままで十分にすばらしい。自分の内向性を祝福しよう」
原文はこちら(英語)。
(執筆:Jessica Stillman/Contributor, Inc.com、翻訳:阪本博希/ガリレオ、写真:turk_stock_photographer/iStock)
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This article was translated and edited by NewsPicks in conjunction with IBM.