フリーランスエンジニアとして活躍するための、キャリアの選び方
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注目のコメント
【執筆担当しました!】
プロダクトマネジメントの第一人者、再来月から開講するゼミも【満員御礼】になった及川卓也さんのインタビューを昨日に引き続きお届けします。
今回は、昨日もコメントで触れたプロダクトマネジメントを行う際の組織の問題に焦点を当てています。
Googleのように育成に力を入れている一方で、日本企業のソフトウェア開発の現場ではなかなかプロダクトマネージャーが育ちません。
その理由について、及川さんは組織構造や横並びを善とする日本の教育が根本的な問題と指摘します。
一方で、トヨタなど製造業の企業では主査制度が確立しており、日本企業でもプロダクトマネージャーが育つ土壌があります。
そもそもプロダクトマネージャーは主査制度の逆輸入という説もあるようで、非常に興味深いところです。
個人的には、及川さんがフリーランスとして活動する理由に感銘を受けました。
日本にプロダクトマネジメントを普及させて、世界で戦えるスタートアップを生み出したい!
エンジニアがよりやりがいを感じられる舞台を作りたい!
本文の最後では、及川さんの熱い思いに心が揺さぶられるでしょう。
ぜひ最後までお楽しみください!この視点は本当に大事だなー。
プロダクトマネジャーとエンジニアリングマネジャーの両方を経験した人がほとんどいませんでした。
そこで私は、エンジニアリングマネジャーとしてGoogleのエンジニアリング手法を理解することが将来的にも価値があると思い、そちらを選びました。
実際、今でも業界を見ても、プロダクトマネジャーとエンジニアリングマネジャーの両方を経験している人は決して多くはないので、希少性は上がったと自負しています。全般的に凄く頷ける内容なのですが、何か違和感を感じていまして、盛田昭夫や松下幸之助という旧世代の人達の名前が出てきたので、それをヒントに勝手に解釈してみました。
MSやGoogleと日本大企業では商品点数が全く違います。日本企業は小さい商品から大きい商品まで、物凄い点数の商品があります。これら一つ一つがプロダクトであり、その数だけのプロダクトマネージャーがいる。それら商品一つ一つの売上は会社全体の売上から見ると微々たるもので、失敗してもそんなにダメージないし、逆に言うと成功しても会社に対する良い影響はさほど無い。それに対して及川さんが担当されたWindowsOSはMSの主力商品の一つだし、並列にはOffice365やAzureが挙げられる。要はMSやGoogleがプロダクトとして定義しているものは、日本の大企業がプロダクトとして定義しているものより遥かに規模が大きいのです。MSがプロダクトマネージャーをミニCEOと言うのも頷けます。実際にCEOレベルの責任範疇です。この責任範疇を無理やり日本企業に当てはめると事業部長がそれに相当するのではないでしょうか。盛田昭夫や松下幸之助が活躍した当時は、ソニーもパナソニックも商品点数は少なかったので、MSやGoogleの様なプロダクトマネジメントができたのではないでしょうか。
日本の大企業で働く限り、MS/Google流のプロダクトマネージャー像を無理に追いかける必要は無いような気がします。ただし、「この会社の将来を、この新商品とプロダクトマネージャーの君に預ける!」というレベルの大規模な仕事が降ってきたら、及川さんの様な活躍をしなければいけないのでしょうね。言い換えると、大企業のプロダクトマネージャーより、中小企業やスタートアップのプロダクトマネージャーの方が、責任範疇的にはMS/Googleのプロダクトマネージャーに近そうです。