【DMM村中】欧州のサッカークラブを経営してわかったこと

2018/11/17
世界最大のスポーツであるサッカー。欧州で活躍する日本人選手は増えているが、ビジネス面では日本の存在感はまだ薄い。しかし今、ワールドサッカーを舞台に日本の挑戦が始まっている。第1回目は、ベルギーリーグのクラブ経営に乗り出したDMMのキーマンを追う。

ITよりもスピードが早い

中田英寿のセリエAデビューから20年。
今日、欧州サッカー界で日本人選手を見るのは珍しくなくなった。日本代表メンバーの多くも、欧州組が占めるようになった。
しかし、グラウンドから一歩離れて、サッカービジネスに目を移すと、日本の存在感は乏しい。近年、中東、中国、ロシアなどの富豪が欧州サッカークラブのオーナーとなる例も増えているが、日本企業や日本人の名はほとんど耳にしない。
そんな欧州サッカー界に、単身乗り込んだのがDMMだ。2017年11月、ベルギー1部のサッカークラブ「シント=トロイデンVV(以下STVV)」の経営権を取得した。
それから1年。STVVの出足は上々だ。