[15日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラ<TSLA.O>のエネルギー事業担当シニアバイスプレジデント、サンジェイ・シャー氏は15日、ロイターに対し、住宅用太陽光発電システムの価格を最大25%引き下げたと明らかにした。低迷する売り上げ拡大を目指す。

同氏によると、小売価格は15日から平均3000─5000ドル(割引率約15─25%)安くなる。ただ、実際の価格は屋上に設置するシステムの規模や家屋の位置によって変動する可能性があるという。

テスラは2年前、当時住宅用太陽光システム米最大手のソーラーシティーを買収後、その急速な成長を支えていた巨大な営業組織を大幅に縮小した。昨年に訪問販売を止め、今年に入ってからはホームセンター最大手ホーム・デポ<HD.N>の800店舗での販売も打ち切った。アナリストの推定によると、ホーム・デポでの売上高は約半分を占めていたが、最大7000ドルのコスト増となっていた。

これにより設置件数は大幅に減少。第3・四半期に導入したシステムは93メガワット相当にとどまった。2016年初めのソーラーシティーの四半期当たりの導入実績は200メガワットを上回っていた。

シャー氏は、価格引き下げにより、テスラの「競争力が大幅に高まる」はずだと述べ、同社が最終的に米国で最も安価な太陽光発電システムの供給会社を目指す意向を示した。