中国テック祭典で垣間見た、監視型ネットの深化

2018/11/16

規制強化に企業が協力

テクノロジー大国・中国をあなどるな──。
中国企業と政府関係者が一堂に会してそんなメッセージを発信する「世界インターネット大会」が、11月上旬、今年も上海近郊の風光明媚(めいび)な町、烏鎮で開催された。
中国がテクノロジー大国であることは今では疑いようもないが、2014年以来5回目の開催となる今年のイベントはこれまでと様子がちがった。
中国テック業界が政府への協力をいっそう深め、テクノロジーがもたらす不測の事態の収拾に取り組もうとする姿勢をより鮮明に打ち出したのだ。テクノロジーの未来をめぐるディスカッションでは、インターネット詐欺やデータ漏洩(ろうえい)など、その負の側面にも焦点が当てられた。