【秘伝】逆境を味方につける「テレ東」企画術

2018/11/10
人気経済マンガをドラマ化した「インベスターZ」から、“架空の追悼番組”という設定の異色バラエティー「マツコ、昨日死んだってよ。」まで──。一度見たら忘れられない大胆な企画で視聴者の心を掴んできたテレビ東京の演出・プロデューサー、工藤里紗さんが明かす、逆境を味方につける「企画術」とは。

制約だらけの「テレ東」流

新たな映像エンタメの楽しみ方が次々と生まれる一方で、厳しい風が吹きつけるテレビ業界。そんななか、「独自路線」を歩むテレビ東京で、私は演出・プロデューサーとして働いています。
予算も人数も、他局の半分、時には数分の一。「テレビの番外地」と揶揄されることもありますが、だからこそ「企画で勝負」「人の真似をせず吹っ切れ」な文化が根付いています。
何かを新たに生み出す「企画術」は、メディア業界だけでなく、どんなサービスや商品、組織、業種でも必要なものです。
その中で、「お金」「人」さらに「時間」もなく、制約だらけのテレ東から編み出した企画術が、少しでも仕事や人生のお役に立てば幸いです。