[ロンドン 18日 ロイター] - 欧州委員会のドンブロウスキス副委員長は18日、イタリアの予算案について、かつてのギリシャのような欧州連合(EU)に対する脅威とはならないとの考えを示した。

ドンブロウスキス氏はロンドンで行われたポリティコのイベントで、ユーロ圏債務危機時にギリシャが陥ったような危機にイタリアは直面しているかとの質問に対し、「そのような憶測に飛びつくようなことはしない」とし、「われわれは今は危機の最中にはいない」と述べた。

欧州委はこの日、イタリア政府に対し19年予算案はEU財政規律から大幅に逸脱しているとの見解を通達する書簡を送付。ドンブロウスキス氏は、イタリアは中期的な予算の目標から明らかに逸脱しているとの認識を示し、欧州委が次に何を実施できるか検討していると述べた。