成功のカギは、社員の幸福度。イノベーションを促すFM戦略 - 企業価値を高めるCRE戦略とFM戦略
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マズローの欲求階層説では、人間は生存や安全といった低次の欲求から満たしていく生き物であり、そうした衛生的要因を満たした後に、承認欲求や自己実現的な高次元の欲求を満たしたくなります。
“幸福度”というワーディングが適切かは慎重にならなければなりませんが、少なくとも従業員が求める欲求を満たすようなマネジメントが必須であることは間違いありません。欲求が満たされなければ、モチベーションの低下を招き、組織生産性が下がり、最悪の場合は離脱という選択を取る可能性があるためです。
問題は、マネジメントによって何の欲求を満たすか、です。ファシリティマネジメントは、マネジメントの一つの形ですが、それによって待遇や設備環境的要素を満たすことも重要です。しかし、そういった衛生的要因への対応はいずれコモディティ化していくので、従業員の欲求はさらに上位の階層へ登っていくものと思われます。
このオフィス空間で、どんな体験ができるのか？どんなチームワークで仕事ができるのか？こういった高次元の欲求に対応していくことが重要だと思います。
