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科学技術大国、衰える研究基盤

日本経済新聞
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    NASA Jet Propulsion Laboratory 技術者・作家

    本庶さんの時のコメント、大事だと思うので追記して再掲します。

    「基礎研究」とは何かを、念のためもう一度おさらいしておきましょう。

    「何かの役にたつから研究する」、これを応用研究と言います。もちろんとても大事です。でもどうしても短中期的なリターンを求めるため、すでにあるアイデアの「種」を利用して行われることがもっぱらです。

    「何の役にたつかちっともわからないけど、とりあえず面白そうだから研究する」、これを基礎研究と言います。「国民の血税」を使っているのに何の役にたつかわからないので、政治家やメディアや世論の格好の批判の対象になります。国民から搾取した税金をそんなことに使うなー、民間にやらせろー、本当に役にたつならビジネスになるしビジネスにならないものなんて意味ない〜ガオーーー、と一部のピッカーが雄叫びをあげるのは、NPの見慣れた光景ですね。しかし「役に立たない」ように見える基礎研究こそが、10年後、100年後に大輪の花を咲かせるための「種」を作る下地になります。

    現在のノーベル賞は数十年前に行われた基礎研究の結果です。その頃は日本の基礎研究は元気が良かったのですね。

    さて、現在の日本の基礎研究の惨状はノーベル賞を受賞された先生が指摘されている通り。数十年後、果たして日本から依然としてノーベル賞は生まれるのでしょうか。

    【ここから追記】

    なぜ基礎研究が民間のビジネスでは難しいのか。理由は2つ。
    1. 種を蒔いてから花が咲くまでの期間の長さ。100年以上もザラです。1687年のプリンキピア(ニュートン力学)が産業に応用されたのは1800年代中盤の産業革命。150年経たないと回収できない案件に銀行がお金を貸しますか?
    2. 確率の低さ。やっている時点では何が数十年後、数百年後に大輪の花を咲かせるかなんてわかりません。唯一頼れるのは、「興味」という名の研究者の嗅覚。基礎研究の論文のうち、100年経って産業に応用されるものなんて1%あるかないかでは。超ハイリスク案件。銀行はお金を貸しますか?

    NPはビジネスの方が多いため、ビジネス的考えでなんでも論じる傾向がある。ビジネスは無双の劔ではない。ビジネス的考えでは解決できないことも世の中に多くある。効率や費用対効果だけを基準にしていてはダメなこともある。その最たるものが基礎研究と教育。みなさんどうかわかってください。


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    TAZ Inc. 代表取締役社長

    日本の基礎研究はかなりの瀬戸際。基礎研究の重要性が理解される余裕がない状況ですが、ノーベル賞などの機会で研究が注目されるときに基礎研究の重要性を訴えられているのは素晴らしいことですね。

    研究人材の育成・支援でも日本は不安を抱える。博士号を持つ研究者を増やす「ポスドク1万人支援計画」などを打ち出したが、任期付き雇用の不安定なポストばかりが増えた。短期間に成果を出して次のポストを探す環境では、長期的な視野でじっくり取り組む研究ができない。先輩たちの苦境ぶりを見た若い学生は博士課程に進まなくなり、03年をピークに減り続けている。かといって海外に留学するわけでもない。

    誰もやっていない研究に挑む、失敗を繰り返して難問を乗り越えるといった科学の営みを十分に認識していない。それは日本の研究計画の吟味や研究者の評価、研究機関の運営法などに影を落とす。


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    リブライトパートナーズ 代表パートナー

    原則的には科学技術力は経済力に相関します。中国は仕方ないにせよ欧州諸国にすら脅かされているのはひとえにこの30年経済が伸びていないゆえ、官民合計の科研費の伸びがフラットだがらです。OECDが統計を出してますが他の国は大なり小なり伸びています。想像に難くないとおり、米中のそれが3位の日本をトリプルスコアで引き離し圧倒二強です。正直、議論が馬鹿馬鹿しいほどに、この2強の科学技術における向こう数十年の覇権は明々白々です。


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