【落合陽一×安田洋祐】資本主義をアップデートせよ

2018/10/12
10月10日のテーマは「資本主義のアップデート」。大阪大学准教授で気鋭の経済学者、安田洋祐さんをゲストに迎え、資本主義とは何か、どんな課題があるのか、現在の資本主義をどうアップデートするのか、議論しました。
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資本主義のこれからを考えよう

「落合さんの『デジタルネイチャー』に出てくるコンセプトを補助線的に使いながら、資本主義のアップデートを考えていきたいと思います。」
颯爽と登場した経済学者、安田洋祐さん。
この日の「UPDATE MEETING」は、いつもと少し趣向を変えて、安田さんによる講義形式でスタートしました。
安田洋祐(やすだ・ようすけ)。1980年東京都生まれ。2002年東京大学経済学部卒業。最優秀卒業論文に与えられる大内兵衛賞を受賞し、経済学部卒業生総代となる。2007年プリンストン大学よりPh.D.取得(経済学)。政策研究大学院大学助教授を経て、2014年4月から現職。  

機能不全に陥る資本主義

「全世界的にWealthが増えてCapitalが減っている。イズムの意味でのキャピタリズムはまずい。」(安田)
安田さんは、現代の資本主義は、“資本主義のイズム”=利益の再投資・循環が機能しなくなっている点にこそ、問題があると言います。
「実体を伴わない経済が大きくなっても、生産性が変わらない限り、アフリカの子供たちには食べ物も水もない。CapitalもWealthも恩恵を受けていない。」(落合)
こうした課題をどう解決するのか。
2人が提案する解決策は、マクロ的再分配とミクロレベル、その両面に及びます。

時代の変遷と資本主義

「アップデートを脱近代と読み替えれば、そのまま資本主義のアップデートになる。」(安田)
安田さんは、前近代から近代、そしてデジタル時代という時代における、資本主義の性格や課題について説明します。
生産コスト、量産化、カスタマイゼーション、スキル、反独占。
それぞれの項目が、時代ごとに、どう機能してきたのか。
ライブ配信で多くの視聴者を唸らせた、秀逸な図の全貌は本編で。

白熱する終盤、圧倒的ドライブ感

議論の終盤、落合さんと安田さんによる議論は、さらに白熱していきます。
デジタル社会の構造を生かしたイノベーションは、どのように生まれるのか。
油断すると置き去りにされかねない、2人の圧倒的なドライブ感と超高度なセッションの模様は、ぜひ本編をご覧ください。
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次回は「ファッションのアップデート」

次回、10月17日のテーマはファッションです。
モデルでデザイナーの鈴木えみさんをゲストにお迎えして、テクノロジー×ファッションの可能性を探ります。
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<執筆:安岡大輔・潘嘉敏、デザイン:片山亜弥>