糖質制限の是非を腸の専門家に問う(前篇) 食物繊維で考える腸内環境の整え方
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良記事です。
何かを極端に制限したり過剰に接種するのは短期的には結果が出ているように見えるが、腸内環境を大きく悪化させている可能性があります。
ずっとブームになっている乳酸菌についても、量が多い方が良い。生きてる方が良いという謎な考えが浸透してきているが、腸内細菌に占める乳酸菌の割合は実は1%もない。そんな状況の中、大量の乳酸菌を摂れば、腸内細菌叢のバランスが崩れてしまう可能性が高い。
乳酸菌を摂って便通が良くなったというのは、大量の異物が入ってきて腸内が荒れてしまった事で異物を排除しようとする防衛反応と考える事もでき、正常な便通とは言い難いのかもしれません。
また、食物繊維に関して、特に女性でストレスが原因の便秘の場合、食物繊維や発酵食品を摂ると逆効果になる場合があるので注意して頂きたい。「糖質制限をしている複数の人たちの腸内細菌叢を調べたところ、糖質制限前後でそのバランスが変化していました。この変化が良いことなのか悪いことなのかは今後の研究課題ですが、変化するということを理解しておく必要があると思います」
ということで、要するにまだよくわかっていません。糖質除去なんて「極端なこと」は悪いと言われますが、極端だから悪いかどうかもわかりません。
なお、糖質除去のような食事は日本での流行りで(ちなみに炭水化物はいわゆる糖質と本文中でも大切とされる食物繊維に分けられます)、津川先生の「究極の食事」に書かれているような茶色い炭水化物は食物繊維が豊富なので良いのかもしれません。
いずれにせよ、消化管疾患だけでなく、さまざまな疾患との関連が言われている腸内細菌叢ですし、専門家は何か1つの菌が良い悪いではなくてバランスや相互作用とも言ってますので、今後はそういった知見が深まるとともに、摂取する食事の栄養素だけでなくバランスやその他固さや噛む回数などの様々な要素が検討されて深まっていくのかと思います。