【記者コラム】死に物狂いで生きた一年
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難民問題の解決の方法は、二つ、
1)出身国に帰還して権利を保証された生活ができるようになること
2)他の国で権利を保証された生活ができるようになること
です。実際には、1)も2)も達成されず、何十年も、何世代にも渡って難民キャンプで生活していくという場合も多いです。今の世界で4千万人以上の難民がいて、その大部分は、難民キャンプで生きていかざるをえない状況です。その場合は、難民キャンプででき限りよりよい生活ができることが課題になります。衣食住だけではなく、医療、教育、仕事がなければ、長期間の生活はできません。
難民というのは権利を失った人たちで、権利の際たるものは、生きる権利です。つまり、出身国にいたら殺されてしまう、ということで、ロヒンギャ難民も該当します。他にも失った権利は、家族と生きる権利、財産を持つ権利、教育や医療を受ける権利などがあります。これらの権利を回復するためにはできれば国籍、そうでなければ難民としての地位を認定される必要があります。ロヒンギャの場合、ミャンマーで国籍を否定されたため、命も財産も保証されず、奪われるがままになりました。
現在、バングラデシュのミャンマー国境に近い荒れ地に、百万人以上のロヒンギャ難民が暮らしています。この百万人が、どこかの国で権利を保証された生活を持つことは望み薄です。可能な者は、マレーシアなどの他国にたどり着き、金を貯めて家族を呼び寄せようとしています。多くは若い男性ですが、多くが途中で海に沈んだり、人買いに監禁され死ぬまで働かされています。たどり着いても、必死で金を貯めて家族を呼ぶのは至難の業です。
難民キャンプで生きていかねばならない大多数のロヒンギャ難民にとっては、難民キャンプで衣食住と医療、教育、仕事を持続的に確保していくしか選択肢がありません。1年前よりはましになった部分もありますが、外国からの援助と女性が売春業者に買われていった際の金などが元になっています。持続的に生活が可能になったとはとてもいえません。『平穏』類似で『安寧』『気楽』どんなにありがたいことでしょうか。そしてどんなに重みのあることでしょうか。
言葉に詰まります、、、
ただ、身勝手な破壊は『人』の領域を超えてしまうんだ。と恐ろしくも感じます。。
こうした理不尽を許せる問題では無いです。。