この連載について
日本食を支える「農業」は、待ったなしの危機的状況にある。就業人口は半減、就労者の平均年齢は66.6歳に達してしまった。米・野菜・果実等の農産物は1990年の6.8兆円から、現在は5.1兆円と減少している。このような状況下、旧来のシステムの外で農業の変革に挑む7人を徹底取材した。
この連載の記事一覧

【未来予測】植物科学×テクノロジーの農業新時代が来る
NewsPicks編集部 576Picks

【日本初】国産エタノールで休耕田が再生している
NewsPicks編集部 370Picks

【直撃】京都のレタス自動化工場が、世界を席巻する日
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【哲学】世界の三ツ星レストランを魅了する「ハーブ農園」
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【公開】東大卒「畑に入らない農家」のカイゼン500
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【流通革新】アマゾンより早く。生鮮郵便局が農家を救う
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農業を革新する、7人のアウトサイダーたち
NewsPicks編集部 2330Picks
無理にブランディングしなくても、その存在自体が、とことん貴重であることってすごいと思う。
冷蔵庫以外に複雑な設備や薬品処理を必要としていない点が特に有用と思います。周辺環境が発芽状態に影響する原理については説明がやや主観的と感じましたので、そこは遺伝子工学の知見を活用して解明されることを祈ります。
凍結から細胞を保護するトレハロース(糖の一種)は、確かに寒さや長期間の乾燥から細胞を保護する作用がありますね。
自然界ではクマムシやイワヒバ(植物)が遙か昔からこの作用を応用しています。周囲の環境が極端に乾燥または低温になると、細胞内にトレハロースを高濃度に蓄積することで細胞を「ガラス化」させ保水力と耐凍結性を確保した状態にできます。仮死状態ですが水をかけると復活します。クリプトビオシスという現象(状態)です。この仮死状態も関係あるのかもしれない。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/クリプトビオシス
糖類に詳しい林原社とコンタクトできたあたり、良い「引き」ですね。このチャンスを逃さなかったのが実に素晴らしいです。
せっかく植物の話なのでついでに。
今我々が食べているバナナの「実」と呼ばれている白くてモフモフした美味しい部分、あれは進化した「皮」です。正確には内果皮といって、皮の内側の組織です。我々は皮を喜んで食べてる訳ですね。「実」は折った時に断面にちっちゃく見える黒いつぶつぶです。退化してあのような形に。
さらに。バナナの染色体は3倍体なので、種子を残すことができません(そもそも上述の通り実は無い)。挿し木で繁殖させるため、いつどこで食べても、そのバナナは遺伝子の同じ「同一人物」なのです。※改良品種が増えてなければの話ですが
この記事も、パパイヤは種での実験ですが、実際にバナナに応用する際には、新芽か何かを凍らせるのだと想像しています。
というか植物の生命力をひた向きに信じてサポートし続けた、素晴らしき生き様だと思います。
ここまでの発見ではもちろんありませんが、小さな発見は農業をやっていると常にあって、それを目撃すると世界の秘密に少し迫れた感じがします。
自然科学の醍醐味だなと思います。
そもそも、環境によって、植物が育つとか育たないとかというのは、どういうメカニズムなんだろうか?何も調べずに、超適当に妄想すると、環境由来の刺激が、植物の成長の次の段階に進むためのトリガーになっているから、か?
ある閾値まで刺激が蓄積されると、芽がでる、とか、葉っぱが伸びる、とか。一方で、(その植物の適温に対して)寒すぎると、トリガーが引かれないし、暑すぎると然るべきタイミングになる前に、トリガーが引かれちゃって、うまく機能しない。
勝手に立てた仮説に基づいて、凍結解凍覚醒法を解釈すると、そのトリガーが引かれるポイントを、いい感じにバグらせてあげた、ということなのだろうか。
なんだよ、いい感じにバグるって…
気が遠くなる仮説を本当に気が遠くなるまで検証した、田中さんの探究心はすごい。
それにしても、iPhoneで、「とうけつかいとう」まで入力したら、「凍結解凍覚醒法」が予測変換で出たのは驚いた。僕だけ?
今更追記
環境ストレスに対する植物の応答に関するとてもわかり易い資料を発見。
トリガー云々は、休眠等々に関して、なくはない、話みたいだけど、メカニズムはもっと複雑そう、ということがよくわかりました。
http://lab.agr.hokudai.ac.jp/botagr/sakumotsu/documents/4biol2plant.pdf
(ごめんなさい、リンク先重いです…)
「5、6億はつこうたでしょ。ものを買ったり、検査で人に頼んだりして…」
僕が今まで投資した額の5,6倍。そして挑戦して40年。
昔、ある方から教えて頂いたことがあります。
「生駒くん、成功するまでやり続ければ、失敗じゃないから」まさに、それを体現されているのだと思います。
色々な視点がありそうだし、また夜にもう一度じっくり読もう。
読んで思い出したのが、とある記者が山下清に聞いた「おにぎりが貰えなかったらどうするのですか?」という質問に対して、「おにぎりが貰えるまで歩くから、貰えないってことはないんだな」と答えたコメントです。
田中社長の40年間、成功するまで続ける、常に望む未来にフォーカスする、その姿勢が本当にすごい。三日三晩研究を行えるピュアな気持ちは今後も大事にしていきたいですね。
追記
Takaoさんのリンクの資料めっちゃ勉強になる。p29-37あたりに低温(寒さ・凍結)ストレスの影響が具体的に記述されています。こう見ると植物もやはり生きてる!!ってのを感じますね。
「そんな環境で原始人が栽培しおったのか。今のほうが暖かいし、現代人の我々に栽培できないわけがない。絶対にバナナができる」
好奇心を追求し続ける情熱が素晴らしいです。この話、まだちゃんと仕組みを理解できないのだが、自分の目で確かめてみたいという欲求にかられる魅力的な話。そしてこのバナナ食べてみたい。