中国「ofo」が深刻な資金難、11億円を自転車メーカーに未払い
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ofoは今春、アリババから巨額の資金調達を行いましたが、キャッシュフローはかなり厳しいと伝えられています。昨年末から一部のサプライヤーへの支払いが滞っていることなどが伝えられてきました。スマートロックのサプライヤーとの債務問題では、「ofoの自転車をすべて利用不能にする」と脅されたという話も。
本来は昨年末にモバイクとofoの二強が合併し、独占企業が誕生、利用料を引き上げつつ、新車投入を控えて、利益を生む体制に移行するというシナリオが描かれていましたが、交渉の最終段階でofoの創業者Daiwei氏が反対してご破算に。
その後、ofoの株主であるDIDI、アリババが独自にシェアサイクル事業を展開。戦争が終結するはずだった中国シェアサイクル業界は第2ラウンドのゴングが鳴りました。
シェアサイクル事業そのものが成立しないのではと疑う声も上がっていますが、結論を出すのは早計です。今はまだ札束で殴り合う競争が続いているためで、この流れが一段落しない限りは結論は見えないでしょう。oFoはまったく無責任の会社だと思う。その点ではモバイクと同じ穴のむじら。
とにかく自転車メーカーに発注し、数えきれないほどの自転車を作らせる。
その中には一度使われずに川に捨てられ、くさむらに隠されたものが多い。
一応そのような自転車も市場で使われているような恰好としている。
死んでいる自転車の数など、oFoのデータセンターにはきちんとデータとして保存されている。財務状況は火の車になっていることも知っているが、一切公表しない。ただただ自転車メーカーに発注して数の面ではモバイクなどを圧倒したいと頑張っている。
これではいずれ倒産する。
誰かに買収されてそれを手直したわけではなく、どんどん我慢くらべをして、いつかはモバイクが先に倒れて、oFoだけが生き残るかもと思っていた。
資本の巨大な浪費、中国の技術革新にはほとんど貢献なく、oFoは道が尽きた。
その他のシェアリング自転車もほぼ同じ状態にある。
なんと悲しい結末!Didiに助けてもらうという以下のニュースが、現実味を帯びてきましたね。
https://36kr.jp/13036/
モバイクも先日、以下のコメントが取り上げられていました。
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モバイク(MOBIKE、摩拝単車)の共同創業者、CEO、王暁峰(敬称略、以下同)は中国の経済誌「財経」のインタビューに応じた。「車両価格がこんなに高いのに、この料金でどうやって利益を出すのか」との記者の質問に、彼は以下のように答えている。
「もし我々が30%の利益率があるなら、どうして投資家を探さなければならないのか。なぜ投資家と利益を分け合う必要があるのか。我々がひたすら投資家を探し続けているのは、つまるところ明確な利益モデルがないからだ。誰かお金を出して、我々に生き残って発展するチャンスをください。とにかく誰よりも速く走って、利益をあげる方法はその後で一緒に考えましょう。創業の段階でいま利益の話をするのは早すぎる」(訳は筆者)。
やや冗談めかした口調も感じられるが、中国の事業家と投資家の関係について率直に心情を語ったものだろう。むしろ正直で気持ちがいいくらいである。
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実際、住んでいても自転車の量がすごく減ってきていて、探す時間がかかってきています。4年がかりの社会実験だったなあ、という感じではありますが、生活の移動インフラになっているので、何とかしてほしいなあ。