アルゼンチン、緊縮財政策を発表 輸出品課税や歳出カットなど
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自国通貨安阻止のために、利上げだけでは効かず、コミットメント・デバイスとして緊縮財政も差し出さなければならなくなった。
そもそも、この通貨安の原因は、過大な通貨供給にある。国内では高率のインフレに苛まれている。これに、恒常的な財政赤字が火に油を注いでいた。
日ごろからの健全な財政運営(均衡財政という意ではない)がいかに重要か思い知らされる。いざというときに、財政収支を改善できる余裕がないと、急激な緊縮財政を強いられる。6~7年前から財政収支と経常収支の赤字を共に膨らませ続けて来たアルゼンチン。これに伴って通貨安とインフレが徐々に進んでいましたが、世界経済の情勢変化もあって一気に追い込まれた形です。金利引き上げで対応するだけでは収まらず、財政支出を急激に減らして国民に痛みを強いざるを得ない状況は、過去の政府の乱脈のツケが今の国民に回ったものと見て取れる。
アルゼンチンに負けず劣らず政府の財政赤字(対GDP比)が大きい我が国ですが、幸いなことに国民が節約好きで、政府と民間を併せた外国との取引(経常収支)は黒字です。国民が節約して政府に自主的にお金を貸し付けていますから、国全体としてIMFに支援を求めたり円が暴落して急激なインフレになったり、という恐れはさほどありません。ただ、これはアルゼンチンと我が国の民間の行動様式が違うというだけで、政府の財政収支に関する限り、我が国もアルゼンチンと変わりません。政府が大きな赤字を抱えたまま民間の行動様式が変わったら、アルゼンチンと似た状況に陥らないとは限らない。政府のコントロールが直接効かない民間の行動に通貨の安定を頼っているという我が国の現状は、アルゼンチンを他山の石として、それなりに承知しておく必要があるんじゃないのかな・・・ (・。・;