金融庁の遠藤俊英長官、「スルガ銀 相当の対応する」 地銀、対話中心の検査・監督
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ガバナンス面とビジネスモデル面、両方への言及がある。
見出しはガバナンスについて。緩んでいたことに「相応の対応をする」という点で、経営体制にどう影響が出てくるか。創業家含めて責任を取ることは免れないだろうが、現在の企業体として持続ができるか(コインチェックのようなケース)。
ビジネスモデルについては「顧客本位の業務運営でなく、自分本位の業務運営になっている。長続きしない」という点。個人向け住宅ローンなどで他行比で利鞘が厚かった。融資のための記録の改ざんはもちろん言語道断だが、貸し手がスルガしかいなくてかつ融資として回収できていたようなものについて、どれだけ変えることを求められるか。前金融庁長官、森信親氏が、スルガを「地銀の成功モデル」と持ち上げる講演を拝聴したのは約2年前--。当局幹部にもスルガの不動産傾斜を危ぶむ声があったが、森長官が賞賛するスルガに検査のメスは入らなかった。
森氏が長期政権の座を降り、遠藤長官に代わって、規制当局は漸く重い腰を上げた。森氏は近く米コロンビア大学に赴任するという。
メディアが追うべきは、スルガにお墨付きを与え、その暴走を黙認した前長官ではないか。 前任者の行政責任を問わねば「相応の対応をした」と、胸をはれませんよ、遠藤さん!