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粗悪学術誌:論文投稿、日本5000本超 業績水増しか

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    日本医療政策機構 政策研究大学院大学

    昨日は FT の記事にコメントしましたが講読者しか読めないわけで、大変に失礼しました。ごめんなさい。
    今日の記事、これは、かなり深刻な問題です。科学研究の世界規模の競争につけ込んだ意図的な不正ビジネスですね。なんでもオン・ラインになってくると個人的に知らない「編集者・研究者・査読者 」も増えてくるわけで、私もそのような英文論文を博士取得の主論文で面接まで来た人を知っています。指導の先生が知らなかったとしたら、院生は可哀想な犠牲者で、指導の先生の責任は重いですね。さら調べてみると、そのようなジャーナルのリストがあるのですね。相当な数でした。「グローバル・ジャーナル・オブ・XXX 」などと「 グローバル」のついたのもいくつも見られました。それなりに聞いたところでは、査読ももつともらしいウソですが、受諾されると出版の費用が結構な値段なのが多くあるようです。さらに査読も「AI」というのもあるようです。一方で、論文そのものが全部「AI」で、著書も見たような名前の研究者が入れてあり、さらにはかなり知られた名前になってきている新しいスター研究者が、実は存在せず、共著者もご本人が知らないうちに使われているそれなりの研究者で、全部がフェイクだ、という事もあるようです。昨日紹介したトランプ大統領と「 Q陰謀」にも何か似ていますが、デジタル時代では「個人と個人」のアナログな信頼関係がますます大事になってくる、という事例でもあるのです。先生もお弟子さんも、ご用心、ご用心。


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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    「粗悪雑誌」というのが、何を意味するのかというと、査読(審査)がしっかりしていない雑誌です。審査がしっかりしている雑誌とは、その雑誌の専門分野で国際的に高い評価を受けている学者が投稿された論文をチェックして、優れた研究であると評価すれば載せる、というシステムが確立している雑誌です。「粗悪雑誌」は、論文の審査がされていないか、かたちばかりされていても実際はザルで、どんな論文でも載せる、ということをしています。
     なぜ「粗悪雑誌」に論文を投稿する人がいるかというと、大学の人事評価で論文の雑誌への掲載数が評価基準の一つになっている大学があるからです。数だけでいえば、「粗悪雑誌」に適当に書いた論文をたくさん送った方が、数が稼げます。「有名大学から粗悪雑誌に多数の投稿がある」と記事中にありますが、有名大学である方が論文掲載数で評価するような実力主義的な人事評価制度を取っていることが多く、論文の量産を迫られるということがあります。また、有名大学の多くは規模が大きく、研究者や留学生を含めた大学院生の数も多いので、論文投稿数自体が大きくなります。
     それでは、「粗悪雑誌」に掲載された論文は評価に加算されない、と決めればいい、という考え方もあります。実際、世界的には、審査のしっかりした雑誌の認証であるSCOPUSというような基準があります。諸外国の大学の人事評価では、SCOPUSなどに認証された雑誌に掲載された論文でなければ、評価に加算されない、というところもあります。なぜこの基準が日本では導入されないかというと、まず、日本で出ている雑誌、日本語の論文はSCOPUSにはほぼ認証されていません。日本語で書かれた論文は、国際的な評価基準だと、評価対象外になってしまいます。日本の大部分の大学教員が書いてきた論文は、評価対象外になります。また、日本の大学がそれぞれ内輪で出している「紀要」と呼ばれる雑誌も、当然、国際的には評価対象外です。国際的な論文評価基準に合わせてしまうと、評価対象となる論文は一本も書いていない、という大学教授も多数にのぼることになってしまい、国際的な基準が導入されるのはとうてい無理でしょう。


  • NewsPicks 編集委員 / 科学ジャーナリスト

    まともな査読がなされていないインターネット専用の粗悪な学術誌、通称「ハゲタカジャーナル」に、03年以降、日本から5000本超の論文が掲載されていました。九州大と東京大、大阪大、新潟大からは各100本以上。研究者の「業績」の水増しに使われている可能性が指摘されています。投稿費用に国からの科研費が使われている恐れもあり、対策が必要です。
    この問題を追い続けている鳥井記者らの過去の取材では、ハゲタカジャーナルの「出版社」が法人登記している住所で中古車販売が行われている例もありました。
    https://mainichi.jp/articles/20180403/k00/00m/040/053000c


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