この連載について
世界のイノベーションの中心地であるシリコンバレーが、中国の新興企業の「研究」に必死だ。時価総額にして1000億円を超えるユニコーン企業が200社近くも生まれている中国を、NewsPicksが徹底レポートする。
この連載の記事一覧

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中国に対する「上から目線」への疑問が、大学で中国を学びはじめたきっかけの一つだったといいます。そのセンスがあったからこそ、大学時代から現地に飛び、新しい時代のサービスの動きを感じ取れたのでしょう。
インタビューでは、バイク便のライダーのような人たちが、スマホ上の消費者金融サービスなどで、ぐるぐるキャッシュを回転させながら、その日暮らしをしている様子が描かれています。わたしもWechatPayで、メッセンジャーのように中国元をサクサクとやりとりする体験をして、これは何なんだろうとビビりました。
9億人が使っている金融トランザクションを、そもそもどんなインフラで支えているのか。そのコストや技術は、どこまで進化しているのか。中国のサービスを研究すると、おそらく多くのビジネスマンは、ものすごくたくさんの新しい疑問とインスピレーションに出会えるのではないでしょうか。
例えばセグウェイは、2016年ごろやたら中国都市部で使ってる人を見かけた。日本だと、道路交通法で決めてないから「乗っちゃダメ」、中国だとまだ法整備してないから「とりあえずOK」、となる。
「乗り捨て」のモバイクも、「白タク」のDidiも、同じ形でとりあえず試し、一気に広まって、規模が大きくなったら規制するのが中国型。
日本は新しい突飛なことをしようとするといちいちお伺い立てたり、法の穴を見つけなきゃいけないので、そりゃあ時間がかかってスピードで負けるよな、と。
なので日本企業に対して、中国をR&D、テストマーケティングの場として使うことを勧めたりもする。(合弁などやり方考えないとだが)
一連の超急速なデジタル変化は2015の「インターネット+」という政策で一気に加速したと言われていて、これも本質は、デジタル化とデータ取得・活用という方向づけと規制緩和。
データによる14億人統治とデジタル産業育成に、強い国の意志を感じる。
家田さんは中国ウォッチャーなら誰でもというくらいメンバーになってる「中国スタートアップ」のFacebook グループの管理人を、学生の頃からやられている有名人。
自社ブログでTAPやOMOについて書かれている「中国で『決済革命』の次は『OMO』だ」も、非常に賛同できるところが多い。
https://www.mermirai.com/entry/china
今回の特集取材を通じて一番印象に残ったのは、中国起業家の「つべこべ言わずにやってみる」チャレンジ精神と、「成功したい」という純粋な熱量。
これからも続々と生まれるであろう中国のユニコーンや、個性豊かな起業家たちをどんどん取材していきたいです。
家田さんは36Kr Japan開設時にもコメントをいただきました。
36Kr日本版開設に寄せて – 家田昇悟氏
https://36kr.jp/11479/
私も中国に長く住み中国スタートアップ業界に携わる一人としてコメントすると、『中国って面白い!』やはりこれにつきますね!
行政等の制約やルール作りは遅れているとも言われるが、さすがと思える利便性ととにかくスピードがすごい。記事にもあったがレンタル自転車はどこでも乗り降りでき、大都市で数百メートル歩いてない、ということはない感じ。壊れているものも多いけど、問題は撤収と景観かな。一台千円以下でできているとも耳にした。生産量での競争力違う。
あらゆるところが監視されていると言われるが、これもありかなとも思う。例えば新幹線のチケットはパスポートなければ買えないし名前がフルネームで印字。チケット買うのに時間かかるけど、密閉空間の安全性考えると日本でもこれもありかと。
「勝機は田舎にあり」同感!マスの顧客が大きく変化してきていると感じる。
改めて、日本は昔から中国に多くのことを学んできたというのは確かに仰る通りだと思いました。
特に興味深かったのは2点です。
①WeChat上にある「ミニプログラム」という機能。あるようでなかったサービスですが、利用者側から考えてもワンストップになっていることは大変ありがたいです。また、この機能によってWeChatが今以上に更に広がるのではないかと感じました。
②中国の消費の中心が都心部だけなく、農村部など内陸都市でも起こっていること。中国の格差は大きく、これまで中国が話題になるお話というのは都市部に限ったことが多かったように思いますが、今や内陸部の人々も巻き込んだサービスになっているということ。消費増だけでなく、収入増に繋がれば、中国経済に対しても大きなインパクトになっていくのではないかと感じました。
現地の友人らと話していて思うのは、「起業へのハードルが、わけが分からないほど低い」ということです。この前も、知人の30代の既婚女性が起業を決意したそうで、私にも「投資家紹介してくれ」というコメントがWeChatを通じてきました。