水位情報:住民に「直送」 中小河川、逃げ遅れ防ぐ 政府検討
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注目のコメント
水位を見に行くこと自体が危険な行為ですから、必要な仕組みです。
ただ、「情報がこなければ安心」だと思いこんでしまうリスクもあります。災害時には全ての情報が手元にくるとは思ってはならず、自分で状況判断する必要が常にあります。
情報化と同時に、情報を判断できる力(インテリジェンスといいます)を各自が身につける必要もあります。私の故郷である島根県東部を流れる一級河川「斐伊川」では、本記事のような水位計測と公開を実際に行なっています。分かってても見に行ってしまう人の対策は別途考えないといけませんが...
どんなデータかご参考にどうぞ。
★斐伊川 上島水位局の水位情報
https://suii.ezwords.net/index.cgi?m=i&q=2230300400016
<余談:分流による水害対策>
斐伊川は、たたら製鉄を支えてきたヤマタノオロチ伝説も残る神話の川です。
★場所(GoogleMap)
https://goo.gl/maps/VejpBNoYv4v
この斐伊川は、江戸時代以降、流域の平野の水田開発や水路輸送のために、川の向きの変更や支流の追加など様々な治水事業が行われてきました。それでもなお水害が多く、利便性と洪水対策の両立はこの地域の悲願でした。(近代では昭和47年まで洪水災害あり。宍道湖が増水して松江市街まで水没)
最近になって、この斐伊川を分流させる大規模な「斐伊川放水路」が完成しています。
(上記リンク先の地図を航空写真モードにしてもらうとよく見えます。ピンの位置から西側に伸びる、コンクリートで造成された人口放水路)
最大流量2,000m3/secの巨大放水路で、斐伊川が増水すると、西方の4.1kmにある神戸川に向かって分流が行われ、日本海に水を逃がします。
400m3/secを超えると自然に堰を超えて分流が始まり、500を超えて2,000未満まではゲートを制御して適宜流量を制御する仕組みです。
江戸時代から苦労を続けてきた治水ですが、平成も終わりになってようやく完成形が見えてきました。松江藩の殿様が見たら喜ぶことでしょう。
そんな松江藩7代藩主、松平不昧公は大名茶人としても知られ、その独特の審美眼によって選ばれた茶道具は「不昧好み」として現在でも高い評価を得ています。今年は没後200年記念の年なので、あちこちで企画展を行っています。今年島根に旅行される方はぜひイベントもお楽しみください。
https://fumaikou.jp/event-list
完全に話題が逸れましたね。
分流だけに。