【保存版】覇者は誰だ。楽天、ヤフー、LINE「金融業」徹底比較

2018/8/23
楽天、LINE、ヤフー&ソフトバンク、ドコモ、そしてau。日本の金融ディスラプターたる5大企業グループの金融戦略を、専門家が徹底分析する。

日本の金融破壊者たち

世界の金融破壊者といえば、アマゾンやアップル、グーグル、そしてアリババであろう。
彼らは世界中の金融機関の脅威となっている。サービスが革新的という理由だけではない。金融サービスを核に、巨大な独自経済圏を構築し、利用者をしっかりとグリップしているからだ。
顧客との接点を持ち、銀行よりも情報を持ち得る金融破壊者たちが戦いを繰り広げる。(写真:Bloomberg / GettyImages)
顧客との接点はこれら金融破壊者たちが持ち、既存金融機関は単なる「インフラ」と化す──。このままいくと、銀行は近い将来、顧客との入り口も出口もすべて吸い上げられ、「土管屋」と化してしまうのではないか、と恐れているのだ。
「金融破壊者」とは、銀行や保険、証券などの既存ビジネスモデルの問題点や課題を、最新のテクノロジーで破壊的に革新し、新たなビジネスモデルを創出しているプレーヤーたちのことだ。
では、日本に金融破壊者と呼べるプレーヤーはいるのか。世界の4大企業ほどではないが、先進的な金融サービスで破壊者的な存在になっているプレーヤーは存在する。
その5大プレーヤーこそ、楽天、LINE、ヤフー&ソフトバンク、ドコモ、そしてauである。