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墜落33年、御巣鷹で慰霊 日航機遺族、空の安全祈願

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    東京大学 大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻 教授

    33年前,中学生だった私は一晩中,テレビとラジオにかじりついてた記憶があります.これがきっかけけで航空機の研究へ進んだわけではありませんが,意識に刷り込まれたことは確か.
    現在の私の研究室は,当時「航空工学第一講座」と呼称され,現在まで航空機の運動と飛行制御を専門にしています.尾翼と操縦性能を失った飛行機がどのような挙動になるのかを試験問題に出したりもしています.研究室の,日本中の飛行制御の研究はこのときから大きく流れを変え,今でもその影響は続いています.
    たとえば,主要な研究テーマは航空機の「耐故障制御」.すなわち,航空機に事故など不具合が起きたとしても,それに耐えうる制御システムを構築することです.御巣鷹に墜落したJAL123便は尾翼と油圧を失い,全ての舵面を操作できない状態にいました.あの時,何があればJAL123便を救えたのかを,33年間,追い続けているといっても良い.今でも研究の実証として,垂直尾翼を失った航空機,舵面操作ができない航空機を考えている.残された4基あるエンジンの推力操作で運動を制御できたのではないか,パイロットに負担をかけず,適応制御,ロバスト制御,ニューラルネット,また機械学習,AIまで,最先端の自動化技術を使えば無事に滑走路まで誘導制御できるのではないか等々.
    現在と未来は過去に制約されています.「過去について我々はいつまで縛られ続けないといけないんだ.自分は当事者ではない.もういいい加減,責任はないだろう.」という意見も聞く.でもそれは間違えている.国でも会社でも個人でも,現在の我々は,過去の事象によって初期条件が定められた連続した流れの流線の上にいる.そしてそれは未来に向かっても連続的に流れていく.だから,歴史に向き合えず,またそれを無視して好きに位置を変えようとする人たちは「心得違いも甚だしい」と言わざるを得ない.
    ちょっと言い過ぎた.


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