[8日 ロイター] - 米電気自動車(EV)メーカー大手テスラ<TSLA.O>のイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が株式非公開化の計画を示したが、アナリストは同社がこの計画に十分な資金支援を得られるかどうか、疑問を呈している。

マスク氏は7日、ツイッターで突如この計画を明らかにした。

バーンスタインのアナリストチームはノートに「昨日午後の場当たり的な情報開示のやり方を見ての第一印象は、イーロン・マスク氏はテスラの取締役会や主要株主に相談せず、大衆に向かって非公開化計画をぶちあげたというものだ」と記した。

ジェフリーズはノートで「テスラはこれ以上借金ができない状態であり、だれが計画に出資して新たな大株主になるだろうか」と疑問を投げかけた。

大半のアナリストはテスラが十分な資金を調達できるか疑問視しているが、一部には実行可能との見方もある。テスラはこれまでもサウジアラビアの政府系ファンドやインターネットサービス大手の騰訊控股(テンセント・ホールディングス)<0700.HK>から資金を確保した実績がある。

RBCのアナリストは「この案件に関するイーロン(マスク氏)のトーンやメッセージを見て、外部から多額の資金を取り付けられるだろうと思った」と述べた。