[香港 10日 ロイター] -中国の潤滑油添加剤メーカー、天合化工(遼寧省・錦州)の魏奇会長の娘を採用したことに関連して内部調査を行っていたスイスの銀行大手UBS <UBSN.VX>は、行員2人を先週、休職扱いとした。IFRが10日、匿名の関係筋の話として伝えた。

IFRによると、休職扱いとなったのは資本市場ソリューソンズ部門のトップら2人。

UBSはコメントを避け、2人とも電話に応答しなかった。

天合化工は年内に香港で新規株式公開(IPO)を行い、最大10億ドルを調達する可能性を模索している。

会長の娘を雇用していたことへの懸念を受け、米JPモルガン・チェース<JPM.N>は、天合化工が計画するロンドンでのIPO引き受け業務から撤退している。

香港の証券免許関連書類や関係筋の話によると、会長の娘は2012年1月から13年8月までJPモルガンで勤務、10月にUBSに入行した。

IFRによると、UBSは天合化工のIPO引き受け業務を目指す金融機関の1つだったという。