苦境の地銀の収益機会探しを縛る、メガバンクとの「系列意識」
ダイヤモンド・オンライン
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メガバンクは、かつての資本関係や勉強会、金融商品供給などを通じて、地方銀行との親密グループ形成をしてきました。
三菱UFJは「火曜会」(旧東京三菱系で少数かつ強固)や「好日会」、みずほ銀行では「ハロー会」(DKB系)、「八紘会」(富士系)などといった具合です。
しかし、メガバンクの地銀政策には2つの流れが見られます。
①この記事で扱われているように、フィンテックなどの経営課題をテーマとする新会社設立、協議会、勉強会などを組成して、系列を超えた地銀取り込みによる覇権形成を狙う動き。例えば、三井住友は、フィンテックや資金洗浄など銀行界に共通する課題をベースにした協議会を発足して、広島銀行(好日会および八紘会メンバー)が加わっていたりします。
②逆にグループ内地銀のスピンオフ。三井住友は、りそなとの再編を通じた関西地銀の実質的なスピンオフを実施。それ以前に、三菱UFJの岐阜銀行の十六銀行へのシフト、泉州銀行の池田との再編などがそれです。
何れにしても、系列やしがらみでは生きていけない時代となりました。メガ・地銀の脱系列については、下記記事がSMBCの協議会に参加する地銀のリストや、各メガ系列のリストがあり分かりやすい。
https://newspicks.com/news/3130488
こういった動きもある一方で、現場では系列の強さ(というか、そこを気にする習慣?)も残っている印象が記事からはうかがえる。