大塚家具、身売りへ 提携先のTKP軸に最終調整
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身売りという表現のせいなのか悲観モードが多いですが、第三者割当増資を行ってTKPさんが51%以上の株式を持ったとしても、大塚家具さんの上場および独立性は維持できますし、良いシナジーが描けるなら良いのでは?
あくまで第三者割当増資であって株式売却ではないため、経営再建のための新たな資金も確保できますし、お父様が経営を継続されていたとしても、このような資金提携を含むアライアンスは近い将来に起こり得たはず。
ちなみ第三者割当増資というアプローチで様々な企業の経営権を取得しているのがライザップさんですが、ライザップグループに参画した企業が皆、アンハッピーな身売りかと言えばそうでも無いと思いますし。
ウチも昨日、売上30億円規模の老舗の婦人靴卸企業さんの株式を取得しましたが、業界内では祝福モードみたいですし、M&A = 身売り、としか見ないのは僕はあんま好きじゃありません。
ロコンドでも大塚家具さんの家具を販売させて頂いていますがまだまだ販売における課題も多いため、TKPさんに決まるかはわかりませんが、新たな取り組みを加速できればと思います!
https://www.locondo.jp/shop/category/home_fashion規模感は1/10くらいですが同じく1社を父親と揉めながらも事業承継した私は幸いなことに業績を落とすことなく推移できています。
大塚ファミリーがプロキシーファイトで争っていた時点では世論は久美子社長側寄りだったはずで、そしてこういうニュースが出ると世論は「だから親父の言うことを聞いておけばよかったのに」となるのは世の常です。
ここで我々ピッカーがこのニュースから学ばなければならないのは、事業承継やレガシー産業の再生やイノベーションにおける歩み方でしょう。
レガシーマーケットのイノベーション専門家の私の考えは、
・常に新世代のアイデアやテクノロジーが勝つわけではない
・「古き良き」を完全に理解してから、少しずつ変えて行く
・2代目経営者必ず社員の信頼を先代以上に獲得しなければならない
・先代を心から信頼してきたメンバーの比率に応じて、先代を神格化させる比重を考えよう
・先代と語り明かして、お互いが納得いくまで戦略を議論しよう
・古き良き市場の歴史を重んじながら、努力の集積の総量によってもたらされた、全ての利害関係者のアイデアを尊重して未来を実現しよう
こんなことがぱっと浮かびます。
チャンスがあればあの承継直前あたりかたの激動の中に巻き込まれて見たかったですね。死ぬほどキツイでしょうが、人生でトップクラスにエキサイティングな機会となったでしょう。
いずれにせよこれからは更に痛みを伴う再生フェーズとなりますから、これからどういう株主、どういう経営陣を招いて再生を行うか、意思決定の腕の見せ所でしょう。
久美子社長もお疲れでしょうから、少しお休みされてはいかがかな。一旦目線を外にずらしてまた戻って見たりすると、新たなアイデアが浮かんできたりするものです。