プーチン支持率、8割から3割に急落 いったい何が?
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ロシアの人口構成は日本のように少子高齢化ではなく、20代と50代は少なく、30代と60代が多いという波を打つような構成で合計1.5億人。
その中で年金支給年齢の引き上げは財政赤字が原因であることがあからさまであり、強行突破したのがさらに嫌悪感を高めたのだろう。
ロシア政府もここまでの影響になるとは思っていなかったでしょうね。今年金を貰うタイミングの方達は、子供時代をソビエト連邦の社会主義のもと教育を受けています。
社会インフラやセーフティネットの考え方が根底から覆された人々なので、反発も強いと思います。
けれども、8割から3割に低下ということは、世代に関係なく反発が大きかったのですね。プーチン大統領の任期は、主に精神的な面と実利的な面によって支えられてきたと思います。
つまり、国際社会で一目置かれる「大国ロシア」、「強いロシア」を復活させてくれたというのが前者であり、プーチン政権下で目に見えて生活が良くなっていったというのが後者です。
それが昨今の経済停滞で足元の生活が悪くなり、年金まで支給開始が引き上げられるとなると国民の反発も高まるでしょう。
ただ、国防費の削減と年金支給年齢の引き上げは待った無しの改革として財務省が主張し続けてきたものであり、後はいつやるかというタイミングの問題ではありました。
国防費削減と国家公務員の年金支給開始年齢引き上げは大統領選前に開始されましたが、一般国民については選挙後まで待ったのは、それが大反発を招くという覚悟が予めあったためでしょう。
と考えると、プーチン政権にとってはたしかに痛手ではあるにせよ、決して想定外の事態でもなかっただろう、というのが私の見立てです。