【髙田 明】世阿弥に学ぶ「自分史上最高」の目指し方

2018/9/28

優越感も劣等感も持たない 

ジャパネットのある社員は先日、西日本豪雨の被災地でボランティア活動をしてきたそうです。
西日本豪雨で甚大な被害が出たとき、その社員は私にこう質問してきました。
「通販番組のオープニングをどんな言葉で始めたらいいですか。何百という人が亡くなっているのに、いつもと同じように『さあ、今日はこの商品からです』とは言えません……」
髙田 明(たかた・あきら)/ジャパネットたかた創業者、V・ファーレン長崎社長
1948年長崎県生まれ。大学卒業後、阪村機械製作所に入社し通訳として海外駐在を経験。74年、故郷に戻り、父親が経営するカメラ店で働く。86年に独立し、「たかた」(後のジャパネットたかた)を設立。90年、ラジオ通販で手応えをつかみ、通信販売に軸足を移す。94年、テレビ通販に進出。やがて売上高1700億円を超える企業に成長。2015年、社長を退任。17年4月、サッカーJ2(当時)のクラブチーム、V・ファーレン長崎の社長に就任。同年11月の「奇跡のJ1昇格」に貢献した。