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この20年近く、イノベーションの中心はシリコンバレーでしたが、今回訪れたケンブリッジでは、確かな熱狂を感じました。

CRISPRや、合成生物学と、テクノロジーが、混ぜ合わさり、新しいイノベーションを生み出していく、そんなダイナミズムを感じられたのは、貴重な経験でした。

なんとか、このバイオの分野で、日本からも新たな胎動を感じられた嬉しいと思っています。
この記事おもしろい。この地域でコワーキング・スペースを展開するケンブリッジ・イノベーション・センター(CIC)によると、加入するベンチャー1400社のうち、生命科学系は、ITと並ぶトップで20%を占めるほどだという
米国ひいては世界のバイオ産業の黎明は、なんと言ってもジェネンテック社です。80年代にUCLAから芽生え巨大バイオ企業として成功、その後アムンジェン等、多数のバイオ企業を輩出しました。それは全て西海岸でした。
90年代に「第二のインターネット」ともてはやされそのピークを迎えたものの、インターネットがドット・コムバブルを乗り越えて長期的に発展したのとは対照的にその後失速傾向となりました。理由のひとつは、ジェネンテックがロシュに買収されるなど、主要なバイオ企業が軒並み大手傘下に入りイノベーション生成能力が削がれた事とされています。

バイオは長期に渡る多額のR&D投資を要することももう一つの理由ですが、それゆえ大学を中心にクラスタ化します。西海岸が失速したのを尻目に、90年代から着々と取り組んできたMITやハーバードがこの数年で隆盛となった形です。
何が正常で何が異常なのか。サイエンスの対象としてきた遊び相手のような距離感が失われつつあり、技術革新と倫理観を行き来する中で、「選択的な最適化」を推し進めることが重要となりそうですね。

自己治癒材料を研究する身として個人的には、自らの遺伝子が自らの「異常」を治すこと、に対して非常に興味が沸きました。

>>>自らの遺伝子を用いて、自らの異常な遺伝子を治す「セルフリペア(自己修復)」ができるようになる可能性がある。
ゲノムの世界では、圧倒的に東高西低だ。その一言を網羅する、ボストンで活躍するキーパーソンを追いかけたとても興味深いルポ。シリコンバレーとは違った、新しい世界を作ろうとする熱量が伝わってくる良記事。朝から学びになりました。
アメリカのバイオテクノロジーの歴史もジェネンテックが拠点を置いていた西海岸から始まりました。

それだけに、2000年代、西海外のその地をIT業界の人たちが「シリコンバレー」と呼んでいるのに対して、バイオテクノロジー業界の人たちは「バイオテックベイ」と呼んでいました。

それが、いまではすっかり東海岸へ移ってしまったんですね。確かに、バイオ医薬品の会社がナスダックに上場している点はIT業界と同じですが、西海岸に本社を置いている会社がほとんどなくなってしまいました。
細かい技術のことは分かりませんが、化学との比較から、分かることをまとめてみます。
○同じだなと思うこと。
・トップ層の研究者は、バイネームで戦っていること
・やっぱりアメリカが主戦場になっていること
・中国の勢いがすごくて、日本のプレゼンスの低さに嘆いていること

→大した考察でもないですね。


○よくわかんないな、と思うところ
・『『技術より、何をやるかが大事だ』と批判を受けて』というコメントは、ピンとこない。
CRISPRを深めるよりも、CRISPRを、どんな分野に適用するかが大事だ、と言っているのかな?


→ここから思うところ(結構乱暴に言ってみる)
化学が、「どんな新しい素材を作るか」という観点で研究をするのに対して、バイオは、「プロセス(技術)」を研究している、という区分けはどうだろう。(化学も、「プロセス」を研究対象にすること、めちゃくちゃたくさんあるから、イマイチだなあ、と、思いつつ、続けます。)
なんでこんなことを考えたかというと、バイオに対する投資熱の原因を考えてみたいから。
素材の場合は、結局装置産業だし、出口までパシッとパスが通ってないと、スケールしないイメージだが、プロセスの場合は、ある意味コピーが簡単なのでスケールしやすそう。課題さえ適切に設計されれば、という問題はあるが、ヘルスケア関連は、出口の価値がおそらく健康長寿で、課題感が見えやすい。

そして、研究者としては、「技術」を、研ぎ澄ますことが、投資家から評価されるのであれば、こんなにやりやすいことはない。ひたすら、自分の名刀の切れ味を磨いていれば、いいのだから。

○であれば、化学はどうする
短絡的だけど、「技術」を研ぎ澄ませるだけで戦えるフィールドがないか?という観点で色々みてみるのはいいだろう。
今も、ありますけどね。分析法を提供するとか、特殊な化学反応を請け負うとか。でも、基本的にtoBだからな。
産業集積が現在進行形で起こっている。
おまけに、例えば上場しているバイオ大手を見るとAmgen(LA近郊)やGilead(SF近郊)、また蛯原さんがコメントされていてRocheに入ったGenentech(SF)はカリフォルニア、CelgeneはNJで、Celgeneは記事に出ているケンブリッジ。先行していた企業は地理的には分散している印象だが、そこから現在の研究開発についてはメッカが誕生しているというのも面白い。
躍動感が伝わってくるルポ。エディジーンの詳細な現地記事も貴重です。

一方で、バイオテク、とりわけメディカルや製薬の分野関係者の中ではずっと前から中心地である認識があると思います。今でもボストンへ戻る機会がありますが、シリコンバレーの次というより、CRISPR/Cas9を始めとして遺伝子工学的に生命に機能を簡単に付加できる技術の発見が火付けになって、一気に遺伝子情報に関するビジネス機運と認知度が特にあがったという印象です。また記事の中にもある「CIC」「Lab Central」や「BioLabs」の存在も大きいと思います。

今回はバイオ”テック”にフォーカスがあたっているのですが、これらを育てる土壌にあるのが対岸のロングウッドメディカルエリアや、世界中から集まる医療機関です。是非何かの機会に特集して頂きたいです。

通常、病院経営を考えると総合病院が近傍に位置していては経営維持が難しいはずなのですが、対岸のロングウッドメディカルエリアにはハーバード大学医学部を中心としたアフィリエイトシステムで病院・研究所が密集しており、世界中から最新の治療や研究を求めて患者や研究者、医療従事者が集まります。

HMS Affiliates: https://hms.harvard.edu/about-hms/hms-affiliates

バイオテックの多くは診断、検査、医薬品、医療機器、治療という規制産業でビジネスを行うことになるのでそこで重要になってくるのは「安全性」です。これらを担保するために特に医薬品医療機器業界は臨床試験をクリアしなければなりません。

早い段階からトライアンドエラーを繰り返して行っていくITなどのビジネスとは違い、特に臨床試験に入ってから製品の仕様を変えていくことができない仕組みになっています。開発段階からそれらのプレイヤーとインプットが確実に入る環境を整えないと、とても商品を上市することはできない領域です。

そういった観点からは、ケンブリッジやボストンを含めた東海岸のグレーターボストンの存在感は不動のものに感じます。
日本にもこういうコミュニティあったら、と思うのですが、研究所同士での競争原理が働いているからこそドンドン切磋琢磨して発展していくのでしょうね。