【山里亮太】3人の相方に嫌われて分かった、チームワークの本質

2018/7/22
第一回に引き続き、「山ちゃん」こと南海キャンディーズの山里亮太氏の「努力」についてのインタビューを掲載する。
自分らしく活躍できることを仕事にし、全力を注げたら幸せだが、それを実現している人は多くはない。お笑い芸人として一線に出た山里氏も、芸に「自分がない」と悩んでいたという。
そんな山里氏が、南海キャンディーズらしい、そして自分らしいお笑いを見つけるまでの道のりとは? また一時、相方のしずちゃんと陥った「不仲」をどう乗り越えたのかについても語ってもらった。

「面白い!」の感覚が分からない

──そもそも山里さんは「自分は凡人だ」という感覚が、いつからあるのでしょうか?
山里 かなり小さい頃からです。幼少期から、突き出た才能や人と比べて変わった部分がないのが、コンプレックスでした。唯一誇れるのが、血液型がAB型だったことくらいでした(笑)。「ABって変わっているよね」と言われるのが、妙に嬉しかったのです。
一般的に、天才には「この人に会えたら死んでもいい」という憧れの人がいたり、情熱を注げる趣味があったりするものです。
でも、凡人の僕にはそういうものがない。要するに「自分」というものがない。その点でも劣等感がありました。
こうした僕の特徴は、ネタ作りにも表れていました。
天才は「面白い!」と自ら思うものをネタにして、笑いを取ります。でも僕は、そういうやり方ができませんでした。「面白い」という感覚がよく分からず、理屈で考えていました。
──ネタはどうやって作っていたのですか?