(ブルームバーグ): 英国の金融サービス業界が外国投資の落ち込みに見舞われる一方、欧州他国の一部はその大幅な増加を経験している。アーンスト・アンド・ヤング(EY)の新たな調査で明らかになった。

EYが9日公表した調査によると、英金融サービス企業に対する外国直接投資(FDI)のプロジェクト件数は昨年26%減少。これに対しドイツは64%増、フランスは2倍余り増加した。欧州連合(EU)内の都市でロンドンが引き続き首位を保ったものの、パリやフランクフルト、ダブリンとの差は縮小しつつあると、EYは指摘した。

EYで英金融サービス業界を担当するオマール・アリ氏は「問題は、これが一時的なシフトなのか、より持続的なトレンドの始まりなのかということだ」と述べた。

EYの調査によると、金融サービス業界に対する昨年の新規FDIプロジェクト件数は英国が78件で、欧州トップだったが、過去最高に上った前年の106件からは減少。ドイツは39件から64件、フランスは22件から49件へと伸び、ルクセンブルクは2件から17件へと急増した。

原題:Brexit Delivers Blow to British Finance as Investments Slide (1)(抜粋)

--取材協力:Tim Ross、Sheldon Reback.

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