ZFとモービルアイ、新世代の車載カメラ共同開発…自動運転機能を強化
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注目のコメント
多分ZFとMobileyeの提携は新しい報道だと思う。いかんせん、この領域は朝のVW記事(①)でもコメントしたが、色々なところが組んだり止めたり、多方面外交をしたりと、全部追い切れていない…
ZFの過去の自動運転関連の提携を掘り起こしてみると、Nvidiaのシステムを採用(②)、またBaiduのApolloプロジェクトの一角にも入っている(③)。
①https://newspicks.com/news/3132091
②https://newspicks.com/news/2736106
③https://newspicks.com/news/2351285車載カメラと一口に言ってもバックカメラとADAS向けでは求められている機能も性能も違う。
ドイツのTier1であるZFはADAS関連で大きなシェアを握っていたTRWというアメリカのTier1を買収し、着々とADAS向けの事業の研究開発、設計製造販売を手掛けてきた。ZFは単眼カメラシステムの他にも視野角の異なるカメラを3つ使ってTriCAMという製品も市場に提案している。
「TriCam」は単眼カメラ「S-Cam4」に、さらに長距離検知機能を高めたカメラと、魚眼レンズを搭載した短距離用カメラを追加した。すでに、欧州の高級車メーカーがTriCamの採用を決めており、2018年の供給開始を予定している。
(参考URL: https://special.nikkeibp.co.jp/atcl/TEC/16/041500022/ )
このTriCamをはじめ自動運転システムでは、より高度な自動運転機能を実現しようとすると、搭載するセンサーの数が増えと同時に、個々のセンサーの機能強化も進む。これに伴い扱うデータ量が増えるため、情報処理の中枢を担うECU(電子制御ユニット)にかかる処理の負荷は増える一方である。
モービルアイはイスラエルの会社でインテルに近年1兆円を超える金額で買収された。自動運転に関わるカメラの映像を処理するアルゴリズムや画像を使った運転支援システムに定評があり、数多くのOEM(自動車メーカー)から指名されている。その一方で、車載カメラを設計製造しているTier1ともやり取りが必要であり、こうした提携や協力は不可避なのだろう。