[パリ 25日 ロイター] - フランスのルメール経済・財務相は25日、米政府が欧州連合(EU)内で組み立てられた自動車への関税を引き上げる場合、欧州はこれに報復するとの考えを示した。トランプ米大統領は22日、EUで組み立てられた全ての自動車に20%の関税を課すとツイッターで警告した。

米国はEUからの鉄鋼・アルミニウムの輸入に追加関税を導入。EUは22日、米国への対抗措置として、農産物やオートバイなど30億ドルを超える米製品に25%の関税を適用した。

ルメール経済・財務相は記者協会で「米国が自動車に追加関税を課して欧州を再度攻撃するなら、再び報復する。争いをエスカレートさせたくはないが、われわれは攻撃される側にある」と語った。

これより先に、米オートバイ製造大手ハーレー・ダビッドソン<HOG.N>は25日、EUの対抗関税発動を受け、欧州向けオートバイの生産を米国から海外に移す方針を発表した。

ルメール経済・財務相はこの発表を受け、「欧州での雇用創出につながるものはすべて正しい方向に進む。われわれは貿易戦争を望まないが、自らの防衛はする」と述べた。

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