[サンフランシスコ 18日 ロイター] - 米電気自動車大手テスラ<TSLA.O>のマスク最高経営責任者(CEO)は18日、従業員宛て電子メールで、ある社員が同社の業務に対して「大規模かつ有害な妨害工作」を行ったと主張した。

妨害工作には製造オペレーティング・システムのコード変更やテスラの機密データを第3者に送付することなどが含まれたという。詳細は明かされていない。

マスク氏は「彼の行動についてはまだ十分に把握していないが、これまで彼が認めたことはかなり悪質だ」と説明。希望通りに昇進しなかったことが動機だと話しているという。

ロイターはメールで主張されている内容について確認を取れていない。

マスク氏のメールによると、テスラはこの問題についての調査を今週行う予定。妨害工作を行った人物が単独で行動したのか、「外部組織」と協力していたのかを調べる必要があると書かれている。

マスク氏は「テスラが消滅することを願っている組織は数多くある」との見解を示し、ウォール街の空売り投資家や石油・ガス会社、競合する自動車メーカーが含まれるとした。具体名は挙げなかった。

マスク氏はこの日、従業員に別の電子メールも送っており、17日に同社の施設で「小規模な火災」があったと明らかにしていた。ロイターはメールを確認した。