[ニューヨーク 18日 ロイター] - 米国株式市場はダウとS&P総合500種が下落して終了した。米中貿易摩擦の懸念が重しとなった。ただ、エネルギー株が買われたことでS&P総合500種の下げはそれほど拡大しなかった。トランプ米大統領は先週、中国からの輸入品に500億ドル相当の関税を課すと発表した。

これを受け、中国は直ちに米国産の農産物などに追加関税をかけると発表した。

対中輸出が特に大きい航空機のボーイング<BA.N>は0.9%安。建設機械のキャタピラー<CAT.N>も0.9%下げた。

中国での売上高が大きい半導体株も売りが優勢となり、フィラデルフィア半導体株指数<.SOX>は0.99%安と、ここ1カ月で最大の下げとなった。インテル<INTC.O>は3.4%安。同社は証券会社の投資判断引き下げも圧迫材料だった。

一方、原油価格の上昇を背景にエネルギー株は買われ、エネルギー株指数<.SPNY>は1.1%高と5営業日ぶりの上げとなった。シェブロン<CVX.N>は1.6%、コノコフィリップス<COP.N>は1.9%、それぞれ上昇した。

グローバル・マーケッツ・アドバイザリー・グループのシニア・マーケット・ストラテジスト、ピーター・ケニー氏は、石油輸出国機構(OPEC)と主要産油国がこれまで行ってきた協調減産をある程度解除すると投資家は既に織り込んでいるとの見方を示した。

S&P主要消費財指数<.SPLRCS>は1.5%安。米たばこメーカーのフィリップ・モリス<PM.N>は2.3%安。中国が7月6日から関税を課す545品目にたばこも含まれている。

他の個別銘柄では、カナダの医薬品大手バリアントの米上場株<VRX.N>が12.3%安。米当局が同社製品を承認しなかったことが嫌気された。

バイオ医薬品のチャイナ・バイオロジック・プロダクツ・ホールディングス<CBPO.O>は21.1%高。中国の投資会社CITICキャピタル・ホールディングスは、チャイナ・バイオロジックの買収を提案。企業価値は36億5000万ドルとしている。

ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.20対1の比率で上回った。ナスダックは1.07対1で値上がり銘柄数が多かった。

S&P500構成銘柄をみると、23銘柄が52週高値を更新し、4銘柄が新安値を付けた。ナスダック総合構成銘柄では172銘柄が新高値を、46銘柄が新安値をそれぞれ更新した。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 24987.47 -103.01 -0.41 24944.2 25003. 24825. <.DJI>

8 10 77

前営業日終値 25090.48

ナスダック総合 7747.03 +0.65 +0.01 7692.96 7749.3 7676.8 <.IXIC>

6 3

前営業日終値 7746.38

S&P総合500種 2773.87 -5.79 -0.21 2765.79 2774.9 2757.1 <.SPX>

9 2

前営業日終値 2779.66

ダウ輸送株20種 11049.85 -24.14 -0.22 <.DJT>

ダウ公共株15種 680.56 +2.25 +0.33 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1407.91 -14.13 -0.99 <.SOX>

VIX指数 12.31 +0.33 +2.75 <.VIX>

S&P一般消費財 891.70 -1.41 -0.16 <.SPLRCD>

S&P素材 373.45 -0.99 -0.26 <.SPLRCM>

S&P工業 629.34 -2.41 -0.38 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 522.29 -7.83 -1.48 <.SPLRCS>

S&P金融 456.02 -0.33 -0.07 <.SPSY>

S&P不動産 194.69 -0.31 -0.16 <.SPLRCRE

C>

S&Pエネルギー 553.66 +6.15 +1.12 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 980.10 -9.76 -0.99 <.SPXHC>

S&P電気通信サービス 144.25 -2.90 -1.97 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1265.73 +3.31 +0.26 <.SPLRCT>

S&P公益事業 252.11 +0.88 +0.35 <.SPLRCU>

NYSE出来高 8.72億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 22695 + 75 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物9月限 円建て 22660 + 40 大阪比 <0#NIY:>