【北川智子】世界を熱中させる、「日本史」の授業の作り方

2018/6/24
「日本史の授業」といえば、「テストに出るから」と語呂合わせで年号や合戦、武将の名を丸暗記した高校時代を思い起こす方も多いのではないだろうか。授業中、ノートを取るふりをして資料集の偉人に落書きするのも、よく見る光景だ。
「人は、自分に関係のない話だと興味が湧きません。だからこそ私は、『今』の社会で話題になっていることに結びつけて講義をするようにしています」そう話すのは、歴史学者の北川智子氏だ。
「例えば共働きが増えてきた今、豊臣秀吉と妻のねい(通称ねね)の関係性を『夫婦の家事分担』という切り口で見たら、面白いと思いませんか」