【山崎万里子】出産後“脱モーレツ“、UA最年少執行役員

2018/6/20
ユナイテッドアローズには、創業期からの叩き上げで出世した女性がいる。初の女性かつ、最年少執行役員の山崎万里子氏だ。かつては常に数年後先のキャリアを見越して、戦略的、計画的にキャリアを磨いてきたモーレツ社員だった。しかし、出産を機に、仕事、生き方への考えを180度改めることになったという。そんな彼女のキャリア哲学と、働く女性へのメッセージとは。
モーレツ社員だった私
──アルバイトからユナイテッドアローズに入社し、社員として入社してから15年で最年少執行役員となられました。出世の階段を駆け上っただけに、相当な”モーレツ社員”だったそうですね。
本当に、モーレツでした。
もともとファッションが好きで、この会社に憧れを持っていたので、アルバイトとして1994年にこの会社に入りました。96年に社員になってから2008年まで、広告宣伝に関わってきました。その間に会社は、東証1部に上場する企業に成長し、私の仕事の範囲も広がっていきました。
山崎万里子/ユナイテッドアローズ執行役員
ユナイテッドアローズでブランドマーケティングや経営戦略を担当し、2016年より社名と同じ営業部門ユナイテッドアローズのマネジメント、2018年より人事担当。 2013年12月には、『仕事の不安を一つひとつツブしていくやり方』を出版している
大きな予算の仕事を任される、名実ともに「エースで4番」に上り詰めたのです。
ただ企業が大きくなれば、優秀な人材が多く集まるようになるのは当然のことで、自分よりも秀でた能力を持った後輩がたくさん登場してきました。
だから、正直、不安で、「自分だからこそできることは何か」「自分の価値は何か」を考えました。
その結果気づいたのは、私は広告宣伝のプロジェクトの業務の中で、プロジェクト全体をうまく回せるゼネラリストであったということです。
優秀な後輩は、クリエイティブに強かったり、メディアリレーションに強かったりと、スペシャリストタイプでしたが、プロジェクト全体を見渡して、スケジュール管理や予算管理をすることは私がもっとも得意だったのです。それ以来、チームをまとめるポジションを率先して引き受けようと思いました。
その後はさらにマネジメントにシフトしようと、管理職になり、経営企画や営業部門などを担当しました。
その頃は、常に数年先を見据えて、法務や会計などの勉強をしていました。人とは違うスキルを身につけ、自分の存在価値を高めることが好きだったのです。