成功する人は歩き続ける

何であれ「やる価値のあること」は簡単には実現できない。目標を達成しようとして途中でくじけそうになるのは、ごく自然なことだ。
しかしだからといって、諦めるべきだということではない。今はどれほど不可能に見えてもだ。諦めたくなったとき、それでも目標に向かって頑張り続けるための5つの秘訣をご紹介しよう。

1.「なぜ」を忘れない

そもそも、なぜ目標を設定したのだろう。自分自身をもっと知るためだろうか。それとも、もっと良い人間になるためだろうか。あるいは世の中に変化を起こすためか、それとも経済的に自立するためか。
やる気を削がれたときはいつも、なぜその目標に向かって頑張っているのかを考え、そのモチベーションをエネルギーにして踏ん張ろう。
もし、いまの目標に向かって進み始めた理由がもはや重要ではないなら、そして新たな理由を思いつかないなら、おそらくもう次に移るときだ。しかし、その目標を達成する理由がまだ重要なら、諦めてはいけない。

2. 何かほかのことで成功する

燃え尽きたと感じたり、やる気がなくなってきた、自信がなくなったと思ったりするなら、何か励ましてくれるものが必要かもしれない。「私は目標を達成することができる」という気持ちを思い出すためには、何かほかのことで成功するのが一番だ。
たとえば、マフラーを編む、新しい料理をつくる、5km走るなどだ。あるいは、昔からやらなければと思っていたクローゼットの整理をして、要らない服を全部慈善団体に寄付するのはどうだろう。それが終わったら、達成感が得られるだろう。
あなたが成し遂げたことを友だちや家族に知らせて、成功を精いっぱい味わおう。成功すると、もっと成功したくなる。それが、自分の目標に向かって頑張り続ける後押しをしてくれるだろう。

3. やり方を変えてみる

必要なのは、目標を達成する別のやり方を見つけることかもしれない。あなたが抱えている問題に取り組むための新たな方法を、ブレインストーミングしてみよう。
同じ分野の人に相談するのもいい。友だちや家族に意見を求めれば、新鮮な見解が得られるかもしれない。新たな方法をリストアップしたら、うまくいくかどうか試してみよう。

4. 失敗から学ぶ

失敗は誰にでもある。世界で最も成功している人たちでさえ、何度も失敗してきたのだ。しかし彼らは、失敗の最初の兆候が見えた段階でやめなかった。その代わり、自分の間違いから学び、何が悪かったのかを分析した。そうして得た新しい知識が、彼らを成功に導く助けとなったのだ。
だから、彼らと同じことをしよう。失敗したことで落胆するのは問題ないが、失敗をすべてを諦めるべきしるしと捉えてはいけない。いい勉強をしたと考えよう。

5. 成功する考え方をする

結果が出ないときは、自分にとても厳しくなりがちだ。そうすると気持ちが沈み、やる気もなくなる。批判的な目でふりかえり、どこで間違ったかを追究するのはいいが、もうやめたいと思うまで自分をいじめてはいけない。
自分の思考パターンを意識的に変えるのには努力が必要だが、可能なことだ。「これは難しすぎる」と考えている自分に気づいたら、「私はチャレンジが大好きだ」と2~3回言ってみよう。「自分はもうだめだ」と思ったときは、「失敗は単に一時的なものだ」ということを思い出そう。
一週間のあいだ、自分の否定的なつぶやきをすべて日記に記録しよう。自分が心でどんなことをつぶやいているかがわかったら、それをもっと肯定的な言葉で修正してみよう。少し時間がかかるかもしれないが、だんだんと考え方が変わってくるだろう。
原文はこちら(英語)。
(執筆:Rhett Power/Head coach, Power Coaching and Consulting、翻訳:浅野美抄子/ガリレオ、写真:SIphotography/iStock)
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This article was translated and edited by NewsPicks in conjunction with IBM.