手数料なしのモバイル銀行Chime、シリーズCで7000万ドル調達して企業価値5億ドルに
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店舗を持たずチャネルをモバイルデバイスに特化するなど、バーチャルバンクはこれまでの銀行とは、ビジネスモデルを違えて、今後増えると思います。
全日もリンク付けましたが、香港では、バーチャルバンク専門のライセンス認可をHKMA が検討しているとのこと。競争加速の予感も。
https://r.nikkei.com/article/DGKKZO31125270Z20C18A5EE9000?s=1【身軽な新規参入者のビジネスモデル】
2013年にサービス提供を開始した、
新しいネットバンク Chime銀行は、
とにかくユニーク。
アメリカの銀行では当たり前の
口座維持手数料ナシ、当座貸越し手数料ナシ。
しかも、ATM無料、送金手数料無料を前提とし
デビッドカードからの収益を軸に据えるビジネスモデル。
デビットカードで買い物をするときに、
端数を金利のつくアカウントに移して
知らず知らずに貯金をさせてしまう仕掛けや、
雇用主が一定の条件をクリアすれば、
給与支払い日の最大2日前に払い出しに応じる、
などユーザー目線で様々なサービスを提供している。
創業3年の2016年には口座数7万件くらいだったのが、
今や100万人、それが月間10万人のペースで増えている。
それに伴い、企業価値も500億円に到達。
まだまだ小さいが、
ここから自力で突き抜けるか、AmazonやGoogleなどの
グループ入りするか、どちらにしても楽しみな近未来の
金融機関として注目している。
ちなみに、米国では口座貸越し手数料だけで、既存銀行の
受け取りは年間3兆円を超える。
店舗の出店コストと、無駄な人件費、広告宣伝費を維持するためには、様々な手数料を集めないと回らないという負のスパイラルの構造がある。
身軽な新規参入者が新しいビジネスモデルで、世界を変えていく。日本でも銀行業にベンチャーが参入する事を強く期待しています。
が、日本でベンチャーが単独で銀行業参入するためには、まだまだ数多くの課題が残されているのが実情です。